2025年6月13日

おさかな食堂 子持ちかれい煮付け定食 (阿佐ヶ谷)

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別の店に行くつもりだったが、いつも行列のある「おさかな食堂」に今日は行列がなく、しかも空席がある様子。こんな機会は滅多にないと、吸い寄せられるように足を向けた。

阿佐ヶ谷駅にほど近いパールセンター商店街にある「おさかな食堂」は、昭和21年に割烹として創業し、のちに現在のスタイルにリニューアル。昼も夜も魚料理が食べられる町の人気店で、世代を問わずに多くの人に親しまれている。

煮魚、焼き魚、フライと定食の種類も豊富。今日は、金目鯛の煮付けにかつおのたたきがおすすめだそうだ。「今日のフライ定食はアジフライ」と聞いて心が揺れたが、子持ちかれいの煮付けに惹かれて、そちらをお願いすることに。

届いたのは、想像した以上に立派なかれいの煮付け。つややかな煮汁の色合いが食欲をそそる。早速箸で身をほぐすと、身離れがよく、煮汁に浸して口に運べば、ふわりとほどける柔らかさ。この煮汁がまた、ご飯と抜群に合うんだ。添えられたいんげんや、中まで味が染みた大根も、ご飯を進ませるいい脇役だ。

冷奴と漬物に、ご飯と味噌汁は今どき貴重なおかわり可。小さい刺身や天ぷら、日替わりのお浸しや、季節の野菜の小鉢など、オプションの豊富さも魅力の一つだろう。アジフライも食べてみたいから、次来られるのを楽しみにして。

【お店情報】
おさかな食堂 阿佐谷南2-14-12 地図

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2025年6月11日

味豚 スンデゥブチゲ (阿佐ヶ谷)

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辛いものが食べたい気分。いつもなら韓国料理店がいくつかある荻窪へ向かうところだが、今日は午後一で打ち合わせがあり、時間にあまり余裕がない。そういえば、存在は知っていながら、何となく入りにくくて、これまで一度も行ったことがなかった韓国料理店がある。

阿佐谷パールセンター商店街の中にある「味豚」。インド・ネパール料理店の2階にあり、ほの暗い階段を上っていかなければならず、足を運べずにいた店だ。

階段の前には、ランチメニューの看板が出ている。スンドゥブチゲを始めとしてチゲは数種類、ユッケジャンにソルロンタンと好みの料理は沢山あるし、石焼ビビンバや冷麺、サムギョプサルなどメニューは豊富。辛いものといえば、スンドゥブチゲやユッケジャン。まずはより定番的なスンドゥブチゲにしてみよう。

スマホのチェックなどをしている間に、料理は運ばれてきた。チゲにご飯、ナムルなどのおかずが2種類にキムチ、韓国海苔と盛り沢山。スンドゥブチゲの玉子は自分で落とすスタイルらしい。

チゲは、程よい辛さの海鮮系のスープに、ほろほろの豆腐入り。玉子は後入れだから固まりすぎず、最後にご飯を入れて雑炊的に楽しむ自分にはぴったりだ。おかず類も、口馴染がよくて、不思議と懐かしさを覚える味わい。

12時を過ぎる頃には、近くで働く人たちが次々にやっていて、この店が定番のランチスポットとなっている様子が伝わってくる。隣の方が召し上がっていた石焼ビビンバは、中々のボリューム。料理の提供も早く、手早く辛いものを食べたいときに、また訪ねたい一軒だ。

【お店情報】
味豚 阿佐谷南1-17-16 2F 地図

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2025年6月10日

阿波や壱兆 しらすと薬味野菜のそうめん (阿佐ヶ谷)

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つるつるとした温かい麺が食べたい。仕事も立て込んでいることだし、「阿波や一兆」に足が向く。大好物の半田そうめんの専門店だ。店のInstagramを見ると、夏メニューの「すだちそうめん」も始まっているらしい。

温かくて、あっさりとしたものがいいなぁと品書きをめくっていると、目を引いたのが「しらすと薬味野菜のそうめん」。温かくて軽やかで、今の気分にぴったりだ。

運ばれてきたどんぶりには、しらすと目にも鮮やかな薬味野菜がこんもりと。箸を入れ、そうめんをグッと持ち上げると、ふわりと出汁の香りと、かいわれ菜に大葉、水菜に茗荷、胡麻等々、薬味野菜の香りが重なり合い、鼻腔をくすぐる。

そして注目すべきは、しらす。ふっくらとやわらかく、見るからに美味しそう。徳島県の最も魚が集まると言われる椿泊で水揚げされたものだそう。そのしらすの旨味とやわらかい塩気が、つるつるもちもちの半田そうめんに好いアクセント。きっと飲んだ後の〆にも最適だろう。

店に入ったときにも先客がいたが、入れ替わるように次々と客が訪れる。次は、暑い日に「すだちそうめん」かな。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

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2025年6月 9日

らせん屋 旬野菜と豚しゃぶ肉の山盛り和風サラダ (阿佐ヶ谷)

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時々、サラダランチが食べたくなることがある。けれども、メニューから外れてしまったり、お店が閉店してしまったりと、気がつけば候補が随分減ってしまった。

そんな中、今も頼りにしているのが「らせん屋」。週末の昼には、グランドメニューとワインを楽しみに訪ねる洋食店。ランチタイムには、「旬野菜と豚しゃぶ肉の山盛り和風サラダ」が用意されている。

サラダといってもその名の通り、野菜もしゃぶしゃぶにした豚肉もたっぷりと盛り込まれた、栄養バランスもボリュームも満点のサラダ。しかもこの色鮮やかさ。日によって使われる野菜は異なるが、紅大根やパプリカ、人参の色が目に眩しい。

上に盛られた野菜にはバルサミコ酢ベースドレッシング、豚しゃぶや一番下に敷かれたレタスには、胡麻風味のドレッシングと、味わいも豊か。たっぷりの量でも最後まで食べ飽きることがないというのが、このサラダの魅力だ。パン又はライス、食後のドリンクがセット。

テーブル席では、ワインを片手に談笑するご夫婦の姿も。週末の昼に、グランドメニューとワインを愉しみに来ていた店だから、その気持ちすごく分かる。久しぶりに飲みにも来たいなぁ。

【お店情報】
らせん屋 阿佐ヶ谷店 阿佐谷北2-5-10 地図

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2025年6月 6日

呉さんの台湾料理 日替わりランチ (荻窪)

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店主の呉さんが怪我で休業していた「呉さんの台湾料理」が、再開したと聞き、久しぶりに足を運んだ。中華料理と日替わりの中華粥のランチが楽しみで、何度も伺っている店だ。今日のメニューは、店のInstagramによると、「三色鶏丁」と「キャベツとさくら海老の炒め」、そして「ズッキーニの粥」という組み合わせ。

ランチは、日替わりの1種類のみ。後は、ご飯か中華粥のどちらかを選ぶだけ。自分も含め、中華粥を選ぶ人がほとんどだ。

Instagramには「まだ完治していないため、少し時間がかかります」と書かれていたが、なんのその。注文が入ると、すぐにチャーッと中華鍋を振る軽快な音が聞こえてくる。メイン料理はいつも注文ごとに作ってくれるのが、この店の誠実さ。運ばれてきた「三色鶏丁」も湯気と香りが立ちあがって喉が鳴る。

「三色鶏丁」は、鶏肉にピーマンや玉ねぎ、玉蜀黍などを炒めた彩り豊かな料理。具材はどれも艶々で、口に運ぶと、噛むほどにシャキシャキとした歯ごたえと、玉蜀黍の甘みや、ピーマンの青々しい香りが鼻腔に広がる、中華料理らしい美味しさ。

「キャベツとさくら海老の炒め」なら、キャベツの優しい甘さにさくら海老の香ばしさがふわりと重なり、食べ進めるほどに旨味が深まっていく。楽しみにしていた粥は、とろみがありながらも軽やかな口当たりと香りが夏っぽい。

やはり何を食べても美味しい店。どうかご無理なさらず、長く続けてほしいと願っている。

【お店情報】
呉さんの台湾料理 天沼3-1-5 地図

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2025年6月 5日

田舎亭はなれ サワラの西京焼き (阿佐ヶ谷)

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今日食べたいのは和定食。揚げ物は昨日上手いものを食べたから、魚なら焼魚とか煮魚とか。在宅勤務時のそういう定食なら、中杉通り沿いにある、おばんざいの店「田舎亭はなれ」。魚を中心とした主菜に、おばんざいがつく定食の店。

メニューは日替わりで、常時5種類ほど。今日はアジフライや鯖味噌煮、西京焼きなど5種類。好物のアジフライにも惹かれるが、今日はやさしい味を求めて、サワラの西京焼きを選ぶ。

注文を終えると、ほどなくして厨房から漂う芳ばしい香り。ジュッと弾ける音が聞こえてくると期待が高まるというものだ。しばらくして運ばれてきた定食には、西京焼きを中心に、おばんざいには、好物の白和えに卯の花。そして、西京焼きが乗った皿には、筍や高野豆腐、ひりょうずの煮物が添えられて、地味だが滋味深く、好きなものばかりで、ついつい箸が進んでしまう。

西京焼きは、たっぷりと乗った脂がじんわりと口の中でほどけて、味噌の風味がふわりと広がる。焼いた香ばしさも相まって、上品で奥深い味わい。汁物には、ふわふわのかきたまが入ったお吸い物。ここまで好物が揃うなんて、今日はここに呼ばれたに違いない。一品ずつの量は控えめだが、いろいろと楽しめる定食がやはり好い。

【お店情報】
京都祇園 石堀小路 田舎亭 はなれ 阿佐谷南1-16-12 地図

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2025年6月 4日

魚と酒 三原 天然ひらめ天ぷら定食 (銀座)

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今日は魚。刺身というより、焼き魚や煮魚がいいし、フライも捨てがたい。さて、どこで食べようか。銀座ならば、まず思いつくのが三州屋。でも、他にどこかなかっただろうか…とつらつらと考えていると、「三原」の文字が浮かんだ。入口が狭いビルの地下1階にあるため、少し見つけにくいが、一度足を運べばファンになる人も多い、魚料理を中心とした店。

以前は、かつを立田揚げやいわし塩焼きをいただいた。どちらも美味しかったし、定食につく大きな器で提供される「あら汁」が、これまた見事だった。さて、今日は何があるだろう。

ビルの前に置かれた黒板を見ると、刺身に目光のフライ、生まぐろ丼、すずきオイル焼きなど、10種類ほどが並ぶ。その中でもひときわ目を引いたのが、天然ひらめ天ぷら。この店のこと、きっと刺身で食べられるものを天ぷらにするだろうなんて想像したら、もう気持ちは決まっていた。

小体な店は、すでにご常連の方でかなりの賑わい。空いていた席に滑り込み、、すかさずひらめ天ぷらをお願いする。ほどなくして、件のあら汁や、ひじきの煮物、漬物が運ばれてきたころ、厨房からは天ぷらを揚げる音が聞こえてくる。もう楽しみで仕方がない。

ほどなくして運ばれてきた天ぷらは、大ぶりのひらめが4枚に茄子が1つ。それにしても、見るからにふわっと揚がっていて美味しそうだ。店の方が「お刺身用のひらめを天ぷらにしているので、まずはそのままお召し上がりください」と一言。やはり刺身で食べられる魚だったか。

待ちかねて、ひらめの天ぷらを一口。サクサクした軽やかな衣を噛むと、中から立ち上がる湯気と熱、そしてしっとりふっくらした白身が顔を出す。噛みしめるほどに、品のよい甘さがじわりじわり。思わずうっとりとしてしまう美味しさ。茄子の天ぷらの美味しさも言わずもがな。

今日はここへ来て大正解。そして、まだ出合ったことのない「アジフライ」への思いは、ますます募るばかりだ。

【お店情報】
酒と魚 三原 銀座1-13-3 泰慈ビル B1F 地図

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2025年6月 3日

レンガ ホットサンドセット (築地)

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築地で午後2時。本当はもう少し早く自由になる予定で、長生庵で、そろそろ終わりを迎えるという「山椒おろしそば」を食べるつもりだった。けれども、時間的にもぎりぎりだし、肌寒くに温かいものが欲しくなる

とはいえ、この時間ともなると、通常のランチ営業をしている店はどこも閉まりかけている。それなら通し営業の店を…と考えたときに思い出したのが喫茶レンガ。ナポリタンやホットサンド、オムレッチトーストなどが人気の店。ランチタイムは混んでいて入れないかもしれないが、今の時間なら入れるかもしれない。

店に訪ねると、遅めのランチの方や打ち合わせの方で、ほとんどのテーブル席が埋まっている。空いていた隅の席に腰を下ろして、メニューを開く。気分は、久しぶりのホットサンドトーストだ。

ホットサンドトーストは、玉子の具を基軸に、ハム・ツナ・ウィンナーの3種類が用意されている。確か、以前はハムを頂いて、ウィンナーは先日食べたオムレッチトーストにも入っていたはず。ツナは、それ自体、最近食べてないし、サンドイッチの具としても美味しいから、こちらをお願いすることに。

セットのサラダとスープが届いて、しばらくしてコーヒーとホットサンドが届く。そうそう、この感じ。トーストされたパンの間には、ふわふわのオムレツと、ツナだけでなくトマトや玉ねぎ、レタス、胡瓜も挟んだ盛り合わせ。

トーストに挟まれた玉子はとろとろで、指で挟むと、とろりと溢れそうなほど。柔らかく温かく、そしてどこか甘さが感じられる玉子に、どこか懐かしさと目新しさがこみ上げてくる。ツナも野菜と合わさることで、フレッシュさと軽やかさが加わって心地いい。

いつもにこやかで元気なマスターとバイトの方のやり取りも楽しげで、こちらまで自然と気持ちが温かくなる。賑やかだが、どこか穏やかでやさしい雰囲気も、また一つのごちそうだ。

【お店情報】
喫茶レンガ 築地2-15-15 1F 地図

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2025年6月 2日

青松 海鮮と豆腐の土鍋 (阿佐ヶ谷)

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なんとなく中華の口ではあるけれど、具体的に何が食べたいかまでははっきりしない。ピリリと辛い麻婆豆腐や担々麺もいいし、ふんわりとした玉子炒めも大歓迎。いくつかの中華料理店の店先でランチメニューを確認しながら歩いていたところ、青松の前で「海鮮と豆腐の土鍋」の文字の目が留まる。

写真を見る限り、辛そうはなく、塩ベースで海鮮の旨味を活かした味わいに見える。ランチでこういう味に出合えることは少ないし、何より好みの味だ。それなら今日はこれに決めた。

入口はこぢんまりとしているが、奥行きのある店内。たびたびメディアに登場する地元では評判の人気店。続々と客が訪ねるが、料理の提供が早く、回転が良いのも魅力の一つだ。

「土鍋が熱くなっていますので、お気をつけください」という声とともに運ばれてきた料理は、グツグツを沸いて確かに熱々。そして、思い描いていたように、豆腐と海鮮が中心。土鍋に深さがあってボリュームも満点。

火傷しないようにそっと口に運ぶと、とろみのついたスープには海鮮の旨味がたっぷり。食べ進めるうちに、小さいながらも海老や烏賊、ムール貝がゴロゴロと現れて、一口ごとに海鮮が入るほど。そして、最後の一口まで温かさと美味しさが続くいい料理。

ご飯に漬物、かきたまスープ。デザートに杏仁豆腐がセット。一番人気の冷やし中華や冷麺も始まっている。

【お店情報】
青松 阿佐谷北2-13-4 地図

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2025年5月30日

大地 牛すじ煮込み定食 (阿佐ヶ谷)

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肌寒さに、温かい料理が恋しくなる。温かい料理といえば、まず思い浮かぶのが、具沢山のスープや鍋。自宅の近くで提供されている鶏すき鍋は、寒い季節だけの限定メニュー。それなら、焼肉店のスープや煮込みの定食はどうだろう。それで向かったのが、南阿佐ヶ谷駅のすぐ近くにある「大地」。

この店には、今年1月のプレオープン以来、スンドゥブチゲなどを目当てに3度ほど訪ねている。久しぶりに訪ねてみると、焼肉も韓国料理も、ランチメニューがぐっと充実。スンドゥブチゲも間違いなく体が温りそうだが、選んだのは、初めて訪ねたときにいただいた牛すじ煮込み定食。石鍋でグツグツ熱々のアレだ。

注文を終えると、まずスープとカクテキが運ばれ、その後に、メイン料理の牛すじ煮こみとライスが登場。記憶の通り、石鍋で中は熱々だが、汁が少なめで、より濃密な見た目。スプーンですくい口に運ぶと、牛肉の濃い旨味が溶け出しますますビーフシチューを思わせる濃厚さ。ゴロゴロと入る牛すじは、スプーンで簡単にほぐれるほど柔らかく、豆腐と混じり合って、ご飯が進む合ういいおかず。ご飯にかけて混ぜるともう最高だ。

周りを見ると、焼肉を楽しむ人もいれば、自分のように韓国ランチを目当てにくる方もいて、店内はよい賑わい。オープンして約4か月。長く続いてほしいと思える一軒だ。

【お店情報】
焼肉 大地 成田東5丁目42-10 陵雲閣マンション 2F 地図

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