2019年10月10日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

R0009077001

牡蠣の季節が来たということは、こちらの季節も来るということである。そろそろ、泰明庵のせりそばが出ているんじゃないだろうか。安全を見て、来週にでもと考えたが、なかったならば、今年は未だ頂いていない冷やしカレーを食べようと思い直して、やって来た。

引戸を開けると、おぉ、今日も客で一杯。素早くせりそばの短冊が出される辺りに目をやると、あるある。「せりそば」「せりカレー」に、「せりせいろ」。嬉しいなぁ。女将さんから「お二階覗いて見て下さい」と声をかけられ、久しぶりの二階へ上がる。こちらもほぼ満席という繁盛ぶり。流石なり。

せりそばか、せりカレーか。悩ましいが、今日はせりカレーそば(1,300円)。冷やしカレーが少々頭に引っかかっていたせいだ。「根っこ入れますか?」の一言は、今年も同じ。もちろん「お願いします」だ。

届いた丼には、控えめにしか芹は見えないが、箸を入れて蕎麦を持ち上げると、カレーに潜んだ芹の姿、そして香りの存在感がグッと増す。蕎麦屋らしい出汁の混じるカレーの香りと相まって、ここにしかない香りに味わい。それに、シャクシャクとした根っこの歯ざわり。あゝ、この季節がやって来た。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

| | コメント (4)

2019年9月30日

長生庵 舞茸天カレーそば (築地)


Img_20190930_114439001_20191001074401

ここのところ、ずっと来たかった長生庵。まだ今日くらいの暑さがあるなら、冷やし鴨南蛮そばもいいだろうし、秋らしい食材を使ったそばも出ているし、実に愉しく悩ましい築地の蕎麦屋。

伺うと、きのこの天盛りや、小海老と銀杏、椎茸の天盛り、秋の冷やし肉南蛮など、一大きのこ茸押し。こちらで大好きなものの一つ、カレーそばにも、舞茸天のカレーそば(1,400円)を見つけて、今日はこれだと狙いを定めた。

やってきたのは、カレーそばに、こんもりと立派な舞茸天が4つ。先ずはと揚げ立てのところを齧り付くと、サックリとした歯触りの後に、シャクシャクとした食感、膨らむ香り。あゝ、これで呑むのも好いだろうなぁ。

けれども、出汁の効いたカレーが染みた天ぷらの衣が、また旨いのだ。天ぷらもカレーも熱々。立派すぎて、一口で齧り付けない舞茸に、ハフハフ手古摺っていると、汗がジワリ。サービスの無料ご飯が「もち豚で炊いたもち豚ご飯」と、これまた贅沢な旨味たっぷりのご飯を投入すると、もう大満足。

という一方で、次に伺うときは、牡蠣が出ているだろうかと気になって仕方がない。

【お店情報】
築地長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ1F 地図

【お知らせ】
ランチ記事は、1~2週間ほどお休みします。

| | コメント (0)

2019年8月 7日

長生庵 超細打ちうどんすだち冷かけ (築地)

R0008484001

流れてくるツイートの中で、先日来、とても気になっているものがあった。それが、長生庵のすだち冷かけ。すだちの冷かけというだけで興味津々だというのに、麺は、自家製の超細打ちうどんという。それなら、細打ちの麺好きとしても堪らないなぁなんて思っていたら、つきじろうさんの記事が上がって、居ても立っても居られなくなった。

丁度今日は時間のズレた昼休み。14時少し前に伺うといつもより少し余裕があって、ゆったり涼しく気持ちがいい。今日は休市日だからと、すだちの冷かけに活〆ハモにミニ丼セットがおすすめされていたが、単品(800円)で。

しばらくしてやって来たのがコレだ。楚々として涼やか。そして、本当に見事な細打ち。素麺とは違って、角が四角いキリッと立った極細麺。先ずは汁をと頂くと、美味しい出汁に酢橘の果汁がたっぷりと。たおやかな香りと酸味。この汁を飲むだけでも、生き返るような気がする。そして極細うどんをつるりと啜ると、つるつるの喉ごしと程良くむっちりとした腰。茗荷なんかも好いアクセントで、これは実に夏を快適にしてくれる一品。

暑い時期の好きな麺が幾つかあるが、これももちろん仲間入り。今夏中にもう一度とも思うし、来年も是非にと願う。

【お店情報】
長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ築地 地図

| | コメント (2)

2019年8月 1日

布恒更科 冷やしすだちそば (築地)

R0008445001

朝だというのにクラクラしそうな日差しの中で、今日行こうと考えたのが、布恒更科。そして、「冷やしすだしそば」が食べたい。少々遠いが、今日は絶対。

丁度12時頃に伺うと、相席でよろしければと迎え入れてくれた。次にいらっしゃった方はお断りされていたから、滑り込みセーフ。季節のそばや天ぷらのメニューが張られた前で、冷やしすだちそば(1,200円)があることを確認して、ほっとしたところでお願いする。鯵の冷汁そばも健在だし、今の季節の変わりそばはトマトそば。トマト切りの冷やしすだちなんていうのもやってくれるそうだ。

さて、やって来た冷やしすだち。まず、この見た目だけで、スッと涼やかになるというものだ。薄く、けれども一面に張り巡らされたすだち。その果肉から透けて見えるそば。顔を近づけると、酸のある清々しい香りがふわんと鼻を擽って、また涼し。誘われるように口にすると、腰のしっかりした蕎麦が汁の涼と香りを纏って、心地よく喉を落ちる。最後には、キレの良さと底支えする汁の旨味。五感で感じる清涼は、単純に冷たいものを食べるのとは趣の違う快さだ。

外は行きも帰りも同じ熱気だが、幾分心地よく感じるのも、先程頂いた心地良さの余韻のせい。好いもんだ、うん。

【お店情報】
築地 布恒更科 築地2-15-20 地図

| | コメント (4)

2019年7月25日

よし田 にゅうめん (銀座)

R0008391001

やっと多少なりとも解放された感。それで、今日食べたいと思っていたのは、はまの屋パーラーの玉子サンドゥイッチか、にゅうめん。先に、はまの屋パーラーに寄ってみたが、今日も行列が出来ていて、それでよし田。銀座界隈で、にゅうめんを出してくれる店は、少し減ってしまったが、ここには常時あるというのがありがたい。

こちらのにゅうめん(850円)は実に好い。楚々とした器から、海苔と柚子の香りがほわりほわりと鼻を擽る。西のほうで育った自分には見慣れぬ、関東風の出汁に浸って少々茶色に見えるが、食べてみるとそれほど辛くなくどこか懐かしいくらい。なると入りというのもキュンと来る。

ここに来ると、昼酒を愉しんでいる先輩方をよく見かけるが、今日は近くにお勤めと思われる方々が多数。丼とそばがセットになった、ランチのAセットやBセットがよく出ている。

店を出て思い出した。注文の際、にゅうめんをお願いして「温かいのですか?」と聞かれたことを。にゅうめんと云えば温かいものだと思っているから、その確認の意味だと思ったが、もしかして、冷たいにゅうめん(ぶっかけの冷たいそうめん?)もあるのだろうか。今それが気になって仕方がない。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

| | コメント (4)

2019年5月20日

やぶ久 名物黒豚カレー南ばん (銀座)

R0007653001_1

先週金曜日のラサに伺った帰り、そういえば、同じビルの地下1階に、日本橋やぶ久の姉妹店が出来たのを思い出した。天候もいまいちの今日、名物のカレー南ばんを頂くには、丁度いいんじゃなかろうかと、早速やって来た次第。

地下に降りていく階段も、入口も、楚々として気持ちがいい。店内もそう広くはないが、一人客でもテーブルを占領して、ゆったりと寛げる。

ランチタイムには、そばに天丼やそば米穴子寿司がつくセットもあるが、今日は名物黒豚カレー南ばん(1,296円)を単品で。カレー南ばんには、辛口、大辛口なんていうメニューも用意されているが、こちらも普通のものを頂くことに。

テーブルに届いた途端に鼻を擽るカレーの香りの鮮やかなこと。木の蓮華で、汁を掬って口にすると、蕎麦屋のそれらしい出汁の風味と共に、想像以上のスパイシーさがやって来る。汁はとろみのないサラッとしたもので、細くたおやかな蕎麦との相性も良く、ツルツルと小気味の好い食べ心地。そして食べ終わる頃には、じんわりと額に汗。

もう少し暑くなってきたら、カレーせいろというのも好いだろう。それにしても、品書きの一品料理の感じが良くて、呑みに来たくなっている。

【お店情報】
日本ばし やぶ久 銀座店 銀座3-3-6 銀座モリタビル B1 地図

| | コメント (0)

2019年2月26日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

R0006710001

牡蠣のシーズンの終わりが見えてきたということは、せりそばの季節の終わりも近づいてきたということだ。特に、「根っこ」は終わりが早い。終わってしまう前にもう一度、とやって来た。

 

今日も相席必至の繁盛ぶり。もう食べるものは決まっているから、すぐにお願い。もちろん「根っこも入れて下さい」を忘れずに。

 

運ばれてくる途中から、カレーとセリの香りが近付いてくるのが分かる。あー、あれは自分のだなと思っていたら、やっぱりやって来た。湯気と共に立ち上る香りは更に強く。そして、根っこも随分と太くなったもんだ。

 

シャクシャクシャク、ズズッと黙々と啜っているが、食感と咀嚼する度に広がる香りに心は踊る。せりそばも好きだが、カレーとの組み合わせは本当に素敵。芹とカレーの組み合わせを考え出した方にお礼が云いたいくらいだ。

 

今日は半数くらいの方が、せりのそば。芹がなくなってしまう前に、せりセイロも頂きたいな。

 

【お店情報】

泰明庵 銀座6-3-14 地図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年2月 5日

笑笑庵 牡蠣天ぷらそば (銀座)

R0006387003

「牡蠣天ぷらそば」なんていう大好物を目にして、久しぶりに笑笑庵へやって来る。近くにオフィスがあった頃は、しばしば訪ねていた蕎麦屋。お通しとして出してくれた蕎麦を揚げたものが好きだった。店先に、「本日の打ち手」の方の名前が掲げられていて、時々、同時の上司と同性同名の名があったのも懐かしい。

 

牡蠣天ぷらそば(1,370)は、定番ではなく、今月のおすすめ蕎麦。運ばれてきたのは、これまた、ぷっくり丸々とした大きな牡蠣の天ぷら。箸で持ち上げるのも難しい重さで、一口ではもちろん、二口、三口でも食べきれない立派さ。そして、天ぷらの衣に汁が染みて、しっとりして来るところも好きだ。牡蠣そばではなく、牡蠣「天ぷら」だからこその美味しさ。

 

天ぷらも、蕎麦も熱々で、黙々と蕎麦を啜る間に、冷えていた身体は熱いくらい。あのお通しはなくなっていたが、数量限定という、黒蜜をかけたそば揚げ団子を頂いた。調べてみると、何と約12年ぶり。変わらず賑わっている様子に、一安心。

 

【お店情報】

笑笑庵 銀座2-10-18 東京都中小企業会館 B1 地図

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2019年1月28日

泰明庵 白菜そば (銀座)

R0006289001_2

この時期、泰明庵とくれば、セリの蕎麦が大好きだが、昨年頂いた白菜そばも、すっかり気に入ってしまった。けれども、品書きにないことも多く、見かけたら必ず食べたい品である。今日は白菜そばの気分で、もしなければ、セリをお願いしようと伺うと、定位置に「白菜そば」(1,000円)の短冊を見つけて、今日は頂けるぞとほくそ笑む。

 

相席必至の繁盛店だが、今日は幾分静か。のんびりと待っている間のお愉しみは、壁一面にぎっしりと貼られた短冊たち。季節の魚や野菜を使った肴を眺めていると、季節の移ろいを感じるというものだ。

 

そろそろ自分のものが運ばれてくる頃合いだろうと見遣ると、それらしい丼が運ばれてくる。白菜そばの何が好きかって、先ず、この汁に白菜がとても合うことだ。醤油がやや強めの汁に、熱が入った白菜が相まって、柔らかくまろく甘さが引き立つ。今日は切りそろえられた三つ葉の茎と葱が、好い風味を与えてくれて、美味い一杯。

 

今日はお願いしなかったが、豚肉やかしわ入りも、肉の脂が汁に染みて好い。セリカレーに、セリそば、セリせいろ。他にも食べたい季節の蕎麦が沢山あるのに、胃は一つ。悩ましい。

 

【お店情報】

泰明庵 銀座6-3-14 地図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年1月 7日

よし田 牡蠣南ばん (銀座)

R0005996001

通勤途中、今日は牡蠣だと思いつく。フライも好いが、この寒さ。温かい蕎麦なんてどうだろう。美々卯の牡蠣そばは、既に頂いたから、今日はよし田。Twitterを確認すれば、どうやら今年の営業は、今日かららしい。

 

伺うと、いつもより幾分賑やか。徳利を傾けるご常連もいらっしゃれば、ビールで喉を潤す買物帰りの方、それに年始の挨拶途中らしい方々。外から入って来る時は寒そうではあるが、どことなく晴れやかで、こちらまで明るい気持ちになるというもの。

 

さて、牡蠣南ばん(1,500円)。こちらでは、関東風と関西風の汁を用意していて、今日は関西風を。関東風に比べると、色も味わいもあっさり気味で、むっちりとグラマラスな牡蠣の味わいがよりダイレクトにやって来る。柔らかく火の入った葱のシャクシャクとした食感や若芽の香りも好い脇役。

 

そういえば、こう寒いと鍋焼きうどんも好いだろうなぁ。それはまたの寒い日に。

 

【お店情報】

銀座 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧