2025年5月16日

ピッキーヌ トムヤム (阿佐ヶ谷)

R0014603002_20250516184501

蒸し暑くなるのが、いささか早すぎると感じる今日この頃。そして麺の気分となれば、やっぱり食べたくなるのは、南国タイの麺料理。それで向かった来たのはピッキーヌ。

阿佐ヶ谷駅北口の住宅街の中にあるタイ料理店。創業して30余年。東京でも指折りの老舗。そんな歴史のある店ながら、ランチはかなりリーズナブルで、タイヌードル単品なら700円、選べるタイヌードルと小皿料理のランチセットでも1,000円と気軽に楽しめる価格設定。そして何より、料理がとても美味しい。

タイヌードルはカウソイを選びがちだが、今日は甘さと酢味、ピリッと来る辛さを求めて、トムヤムに。小皿料理には、久しぶりに揚げ春巻を思ってきたが、最近お気に入りのムーヨートートに切り替わったのを思い出して撃沈。それならばとトムヤムを単品で。

トムヤムのスープは、先ず甘さが広がり、それから酸味と深いコク。そして最後にじわじわと辛味が追いかけてくる。味わいは複雑なのに、後味はすっきりとして、ついついもう一口が欲しくなる。細麺を啜りながら、スープをゴクリ。夢中で食ベ進めてくると汗もジワリと滲む。

小さな店内は、次々と訪れる客であっという間に満席に。値段もさることながら、この風味豊かな料理は、この店ならでは。これからも通い続けたい店の一つ。

【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図

| | コメント (0)

2025年5月 7日

阿波や壱兆 冷やし担々豆乳そうめん (阿佐ヶ谷)

R0014452003

阿波や壱兆のInstagramを覗くと、今年も「冷やし担々豆乳そうめん」が始まったという知らせ。定番のメニューは一通りいただいたつもりだが、この「冷やし担々豆乳そうめん」は食べたことがないはずだ。暑い季節には、つい「冷やしすだちそうめん」に惹かれてしまうから。今日はまだ冷たい麺という気分ではないけれど、このメニューは温麺にも出来るという。それならばと足を運ぶことにした。

注文をすませ、しばらくすると厨房からザブザブと麺を洗う音が聞こえてくる。あの艶やかで喉越しのよいあのそうめんを思い出し、自然と期待が高まるというものだ。

カウンター越しに届いたどんぶりには、想像していたとおりの淡い色合いのスープが張られ、立ち上る香りが鼻を擽る。レンゲですくって口に含むと、まろやかでやさしい味わいのスープと、コリコリと食感と風味豊かな挽肉が広がる。豚肉の他、筍や椎茸、ザーサイ、海老、アーモンドなどが織りなす香りや塩気、食感の重なりがとても好い。

そうめんは、つるりとした喉越しと、むっちりとしたコシ。そこに時折辛味が加わって、心地よいアクセント。最後には穴あきのレンゲで具をしっかりすくい取り、綺麗に完食。これまでこの一杯を食べてこなかったのが悔やまれるほどのお気に入り。

さらに、もう一つ気になっている「鯖缶トマトつけ麺」も始まっていて、早々にまた来なくてはと気が急いてくる。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

| | コメント (0)

2025年4月28日

すばる ゆし豆腐そば (阿佐ヶ谷)

R0014341002

大型連休とはいえ、生憎カレンダーどおりに仕事の予定。しかも今回のGWは、どこかに出かける予定もない。それならせめて、ランチで旅気分を味わってみてもいいかもしれない。

そんな気分で向かったのが、沖縄そばの「ずばる」。「すばる」は、沖縄生麺協同組合の傘下の沖縄そばの店。麺は毎日沖縄から直送。そして、店の前を通るたび、いつもふわっと漂う鰹出汁の香りが鼻を擽る本格派。

引き戸を開けると、相変わらずの活気。店の方のゆったりとした接客と客の幸せそうな空気がとても好い。入口の券売機で食券を買い、店の方に手渡すシステム。王道のソーキそばや、半そばにして、じゅーしーのおにぎりを付けるか迷ったが、今日は好物の一つ、ゆし豆腐そばを選ぶ。

ほどなく、ゆし豆腐そばが届く。ゆし豆腐そばだけれど、豚肉が入っているのがうれしい。先ず香りの良い出汁を一口。鰹出汁の芳ばしい香りと旨味に、豚肉から滲んだコクが加わって、じんわりと胃に染み渡る。そして、ゆし豆腐はふわふわとしたやわらかさ。出汁と一緒に口に含むと、とろとろと溶けるように胃に収まっていく。そして、啜り上げるそばの太さとねじれの存在感。自然と夢中になってしまう。

店内には、泡盛や生オリオンビール、簡単なつまみも用意されていて、軽く飲むにも好い。GW中に沖縄に想いを馳せながら飲みに来てもいいかもしれない。

【お店情報】
沖縄そば すばる 成田東4-37-8 地図

| | コメント (0)

2025年4月23日

台湾タンパオ 麻辣牛肉麺 (阿佐ヶ谷)

R0014297002_20250423191101

在宅勤務中のランチとして、気になっている店や料理が幾つかあるが、今日は生憎の天気だから、できれば雨に降られにくい場所が好い。それなら、屋根のあるパールセンター商店街にある「台湾タンパオ」。ここの麻辣牛肉麺なんてどうだろう。

昨年9月にオープンした飲茶と薬膳スープの店で、先日訪ねたときは点心と蒸しスープをいただいた。他にも麺類や薬膳粥など、他にも気になるメニューが沢山あって、次に訪ねる機会を伺っていたところだった。

今日は、よく見かけるご常連の姿はなく、先客はなし。カウンター席の端に腰を下ろす。食べたいものは決まっているが、一応メニューを手に取ると、「ランチも始めたんです」と、新しいランチメニューを手渡してくれる。内容は「蒸しよだれ鶏」や「ルーローハン」など全4種類。どれも気になるが、今日はやはり麻辣牛肉麺。

お願いすると、店主から「辛いの大丈夫?」と心配そうに尋ねられる。「大丈夫ですよ」と笑って答え、料理を作ってもらう。

しばらくして運ばれてきた丼には、麺が見えないほど野菜と牛肉がたっぷり。特に牛肉は大ぶりの塊がゴロゴロと入ってボリューム満点。見た目からして間違いなく旨そうだ。

先ず、どのくらい辛いんだろうと、スープを一口飲んでみる。唐辛子の辛さや花椒の痺れる刺激はあるが、過剰ではなく、旨味のあるバランスの取れたスープ。麺は平打ちのねじれ麺で、スープがよく絡み、もちもちとした食感も美味い。

ご機嫌で食べ進めていると、店主が「大丈夫?」と再び声をかけてくれる。「とても美味しいです」とにっこり答えると、ほっとした顔になり「辛いって言われるんです」という。なるほど、それであの質問だったのかと納得。

最後まで美味しくいただいて、会計の時にも「美味しかった、また食べに来ます」を伝えると、店主もうれしそうな顔に。よかった、この味は、また食べたいから。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

| | コメント (0)

2025年4月 8日

阿波や壱兆 鶏肉と薬味野菜のそうめん (阿佐ヶ谷)

R0003910002_20250408185101

昨晩美味い料理と酒をたっぷりと堪能したから、今日の昼は気持ち軽めにしようと思いながら、家を出る。外はぽかぽかと暖かく、歩いていると上着はいらないほどの陽気。こんな日は、さっぱりとした麺類がよさそうだ。

うどんや蕎麦も頭に浮かんだが、向かったのは半田そうめんの専門店「阿波や壱兆」。麺の細さとつるりとした喉越しは、今日も気分にぴったりだ。一口に半田そうめんと言っても、シンプルなものから、具だくさんなもの、温かいものや冷たいもの、豆乳スープや担々麺風など、専門店ならではの豊富なバリエーションが魅力だ。

暑いというほどではないから、選んだのは、温かくてさっぱりとした「鶏肉と薬味野菜のそうめん」。最近のお気に入りの一つだ。

低温調理でしっとりと仕上げた鶏むね肉に、半熟の煮玉子。薬味野菜もたっぷりと。温かいのがいいところは、鶏肉や煮玉子を出汁に浸して温かくできるところ。温まるまでの間に、薬味野菜でそうめんを啜って、野菜がなくなったところに黒胡椒を少し加えてみると、味がピリリと引き締まり、これもまた美味しい。

ちなみに、この鶏肉と薬味野菜のそうめんは、豆乳ベースの出汁もあって、そちらも気になっている。半田そうめん自体の大ファンだが、いろんなスタオルで楽しませてくれるこの店も大好きなのだ。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

| | コメント (0)

2025年4月 3日

道心 カレーうどん (阿佐ヶ谷)

R0014146002_20250404065901

雨が降り、昨日よりも肌寒い今日。こんな日は、カレーそばか、カレーうどんが食べたくなる。在宅の時にカレーそばやうどんを食べるなら、杉並区役所の斜向かいにある「豊年屋」へ伺うことが多いが、今日は別の店にしようと、やって来たのは「道心」。杉並区役所の裏手にある手打ちそばの店だ。粗挽きの手打ちそばが人気だが、うどんメニューも豊富な店。

暖簾を潜ると、「いらっしゃいませ~」とニコニコとした女将さんがお出迎え。12時前ということもあり、席にはまだ余裕がある。小さいテーブルに腰を下ろし、カレーメニューを探すと、そばもうどんも、温かいものとつけ汁の2種類あるのが面白い。

お願いしたのは、温かいカレーうどん。これが一番温まりそうだったからだ。しばらくして届いた丼からは、そば屋のカレーらしい、カレーと出汁の香りに加え、海苔の香りが鼻を擽る。一方、出汁の色はやわらかく、真ん中にのせられたうずらの玉子がかわいらしい。細めのうどんに、たっぷりと入った薄切りの豚肉や玉ねぎが絡み、食感や味わいも豊か。ひと口にカレーうどんといっても、店によって個性が光る。

余裕のあった店内も、12時を過ぎると続々と客が来て、あっという間に満席に。リーズナブルなランチセットが人気のようだが、忙しい中でも明るく声をかけてくれるご主人と女将さん。その温かい接客にも、この店の人気の理由なのだろう。居心地の好い店。次は蕎麦をいただきに。

【お店情報】
道心 阿佐谷南1-15-18 伊藤ビル 1F 地図

| | コメント (0)

2025年3月26日

フォーハノイ 牛肉とネギのフォー (阿佐ヶ谷)

R0014064002

もう初夏と思うような陽気に、さっぱりしたものが食べたい気分。サラダランチも頭を過ったが、久しぶりにフォーハノイでベトナム麺にしようと足を運ぶ。ベトナム粥や焼きフォーなども加わり、ますます楽しみが増えた店。お馴染みのフォーなどの麺料理も豊富で、今日の気分としては、鶏肉とレモンのフォーと迷って、牛肉とネギのフォーを選ぶ。

店内で食べている方もいらっしゃるが、テイクアウトの利用客の方も多く、厨房は大忙し。こんな天気だし、みんなこういう味を欲しているのかもしれない。

賑やかな1階を横目に、広くて静かな2階に移動して、席に落ち着く。運ばれてきたフォーには、たっぷりの緑鮮やかなねぎと牛肉。そう、これが食べたかったんだ。

先ずはスープを一口飲むと、クリアながらも旨味とコクがしっかりと感じられる美味しいスープ。そして、ねぎとフォーを啜ると、ツルツルとシャキシャキ。鼻に抜ける爽やかな香りが心地いい。やわらかな牛肉も、旨味とさっぱり感のバランスが絶妙で、スープとの相性も好い。今日の気分には、ぴったりだ。

個人的な夏の定番であるブンチャーゾーも、この店で食べられるという幸せ。もう少し暑くなったら、食べにこよう。

【お店情報】
フォーハノイ キッチン&カフェ 阿佐谷南3-2-3 地図

| | コメント (0)

2025年3月25日

國定 だし巻き玉子定食 (銀座)

R0014056002_20250326065001

火曜日の出社を決めた理由の一つが、この「だし巻き玉子定食」だ。土曜日の朝定食として提供されていた「だし巻き玉子定食」が、先月から火曜日限定メニューとして登場。しかも10食限定。玉子好きとしては、絶対に食べてみたい。

國定は、手打ち蕎麦の店。うどんの佐藤養助やむとうの並びにある、ビルとビルの間の細い路地を入り、地下へ続く細い階段を降りたところにある隠れ家のような店だ。定番の蕎麦の他、月替わりのそばもあり、目当ての定食は曜日替わりの定食の一つ。ちなみに、3月のそばは「めかぶそば」だ。

カウンターに座ろうと思ったが、「テーブルでもどうぞ」と声をかけてくれたから、2人用のテーブル席へ。注文するものは決まっているから、お茶を持ってきてくれたところでお願いする。

注文が入ってしばらくすると、玉子をかき混ぜる音が聞こえてくる。なるほど、これから焼いてくれるのか。その傍らでは、小鉢などを準備している様子が目に留まる。楽しみだ。

運ばれてきたのは、黄色が眩しい玉子焼きに、具沢山の味噌汁。土鍋炊きのご飯に、小鉢と水キムチ。玉子焼き用に「かえし」、味噌汁用には「生七味」も添えられ、わくわくが期待が高まる。

先ず、味噌汁を一口。やわらかい味噌の風味と、野菜や茸から出た旨味がじんわり染みる。具沢山なのはもちろん、一つ一つが大振りなのも嬉しい。

そして、だし巻き玉子は温かくて、何より塩梅がすばらしい。控えめな甘さ、とろとろすぎない絶妙なやわらかさ。おかずとしても、酒肴としても申し分ない。小鉢は、菜の花ときのこの炒め物だろうか。これも美味いし、ご飯も好みの炊き加減だ。

最初は、玉子焼きに具沢山の味噌汁との理想の定食だと思っていたが、全てが好みに合う定食。毎週食べにきたいくらいだ。一方で、久しぶりにここの蕎麦も食べにきたくなってきた。

【お店情報】
手打ち蕎麦國定 銀座6-1-16 花椿ビルB1 地図

| | コメント (0)

2025年3月18日

長生庵 アサリ蛤そば (築地)

R0014000002

今日は午後一で築地の予定。となれば、ランチは築地で決まりだ。牡蠣などの冬の味覚もそろそろ終盤。中村屋の鍋料理も気になるし、少し久しぶりの紅蘭でシュウマイや汁そばも好い。そんなことを考えながら長生庵のXを確認すると、残念ながら今シーズンの牡蠣は終了し、芹も今日が最後とのこと。一方で、桜海老や新玉ねぎ、貝類を使った春らしいそばが出ているらしい。これは惹かれる。ランチタイムの混雑を考えると少し待つかもしれないが、次の予定までの時間は十分にある。

11時半頃に店先に着くと、待っているのは一組のみ。この程度ならば少し待てば入れるだろうと、列の最後につくと、5分も待つことなく店へと案内された。

店内の壁に貼られた品書きは、やはり「せりそば」が本日終了の文字と共に推されている。芹の香りや食感も捨てがたいが、実はこの季節に長生庵に来るのは初めてだ。貝は好物だし、品書きの添えられた写真の立派な浅利と蛤に惹かれて、「アサリ蛤そば」をお願いする。

写真でも驚いたが、実物も見事だった。貝殻だけでなく、身もぷっくりとして大ぶりで、見るからに美味しそう。まず出汁をひと口。ほんのり甘味のあるいつもの美味い出汁に、貝のやわらかい旨味がほんのりと移って、思わずうっとりする。続いて浅利をひとつ。浅利ならではの強い旨味がグンと来る。そして蕎麦。長生庵の蕎麦と汁の相性は言うまでもなく抜群。さらに、蛤のつややかでふっくらとした旨味も、この上なく春らしい。

いやはや、今日も素晴らしかった。やはりこの店には、季節の移ろいと共に足を運びたい。

【お店情報】
長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ 1F 地図

| | コメント (0)

2025年3月13日

よし田 牡蛎南ばん (銀座)

R0013988002

今日は随分と春めいてきて、冬の味覚を楽しめるのも、もうすぐ終わりかと思うと少し焦る。特に、好物の芹や牡蠣。もう一度食べておきたいものといえば、芹なら泰明庵のせりそば、牡蠣ならフライもいいが、よし田の牡蛎南ばんも外せない。記憶によれば、せりそばよりも、牡蛎南ばんのほうが早く終わるはずそれなら、向かうはよし田だ。

ビルの前に設置された品書きを見れば、まだ牡蛎南ばんがメニューにあるらしい。安心して店に入ると、焼酎や日本酒をたしなんでいる先輩方がちらほら。さすがよし田という風景。

ここの牡蛎南ばんの魅力は、先ず牡蠣が大きく、むっちりと立派なこと。火が入っているにも関わらず、ぷっくり丸々としてはち切れんばかり。大きさも然ることながら、旨味も見事。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、潮の香りと出汁が染みた牡蠣の身の旨味が口いっぱいに溢れ出る。

もう一つの特長が、関東風と関西風。好みの汁が選べること。最近は関東風が好みで専らこちらを頼む。関東風らしい醤油がきいた汁が牡蠣に染みこんだところが好きなんだ。若芽やとろりと柔らかくなった葱も絶妙な名脇役。

店を出るとジャケットもいらないくらいの温かさ。とはいえ、週末や来週にかけては、また冬に逆戻りするらしい。季節の変わり目、皆さまどうぞご自愛ください。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

| | コメント (0)

より以前の記事一覧