2020年9月28日

泰明庵 せりそば (銀座)

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朝晩はすっかり涼しくなって、秋が近づいてきていることを思う。秋めいてくると、今か今かと気が急いてくる。好物の牡蠣と芹の季節だからだ。牡蠣はまだだが、そろそろ芹は始まっているんじゃないだろうかと、足を向けるのは泰明庵。9月下旬になると、せり入りのそばが始まり出す。

様子を見て、来週にしようとも考えたが、なければないで、カレーそばなんかを食べればいいかとやって来た。入口は開けっ放し。壁一面のメニューに目をやると、おぉ、あるあるせりそば。以前なら、「相席でどうぞ~」という客入りだが、今日は「お二階どうぞ~」。久しぶり。

カレーや肉入りのそばもあるが、今日はシンプルにせりそば(1,100円)。「今日は根っこがないんですけど、よろしいですか?」と確認されるが、なくても十分。器一杯に装われる芹を思うと、愉しむには十分だ。

届いたそばからは、あの豊かで広がる香り。隣のテーブルの方がこの香りが苦手だったら、ちょっと申し訳なくなるくらいに芳醇。丼に目をやると、一面に、しかもたっぷりと芹が乗る。シャクシャクと噛むほどに、口内や鼻腔一杯に広がる香り。そこへ蕎麦をズズッと啜り込めば、温かい出汁の香りも相混ざって、倖せ一杯。

次は、せりカレーかな。久しぶりにせいろもいいなぁ。愉しい季節がやって来た。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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2020年9月23日

そそそ~その先へ~ あったかそうめん (日比谷)

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昨日とは打って変わって悪天候。肌寒さに、恋しいのは温かい麺。そうだ、宿題にしていた店に行こうとやって来たのは、日比谷OKUROJIのそそそ~その先へ~。恵比寿にある素麺専門店「そそそ」の新しい店。そそそは、素麺好きとして気になっていた店だが、アウェイの恵比寿。日比谷に出来たのならば、行ってみたいと思っていたのだ。

素麺自体が好きだが、冷たいものよりも、温かい煮麺が好きだ。店のホームページを見て、先ずはこれにしようと狙いを定めていたのが、あったかそうめん/にゅうめん(880円)だ。

素麺は、深さのある黒色のどんぶりでやって来た。綺麗な出汁に錦糸卵としいたけ、三つ葉。その下に、嫋やかに沈んでいる素麺。先ずはと出汁をいただけば、やさしい甘味に続いて、柚子と仄かにごま油の香り。そして素麺。かなり細くてつるつると柔らかいが、口にするとむっちりとした存在感。喉越しや口当たりが頗る良く、如何にも上等。いままで食べたことのない感じ。これはちょっとクセになりそう。

それに、個人的なツボは、具のしいたけのうま煮。煮たしいたけが好物だが、こういうこっくりとした味わい、懐かしい。

トリュフが香るそうめんや、パスタ風、エスニックアジア風、フカヒレやオマール海老をつかったそうめんと、確かに、そうめんの新しい扉を開いた感じが面白い。今気になっているのは、鶏塩そうめん。また次の機会に。

【お店情報】
そうめん そそそ ~その先へ~ 内幸町1-7-1 日比谷OKUROJI G17 地図

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2020年8月28日

佐藤養助 すだちおろしうどん (銀座)

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立秋も過ぎたというのに、まだ暫く続きそうな猛暑。一方で、暑い間に食べておきたい料理が、まだまだ周り切れていない。そんな料理の一つが、佐藤養助のすだちおろしうどん(1,200円)。冷かけフェアと銘打って、期間限定で出されているメニューの一つ。すだちの酸味と香りに、冷えた汁、そして稲庭うどん。どう考えたって、冷たく旨いやつ。

お茶とおしぼりを頂いて、「お決まりになりましたら、お声掛け下さい」とお店の方は言うけれど、食べたいものはもう決まっている。間髪入れずに、「すだちおろしを」とお願いする。

届いたうどんは、想像どおりに、見た目にも涼し気。透き通った出汁と、真ん中にこんもりと大根おろし。その周りには、ぷかぷかと薄切りのすだちが浮かぶ。青紫蘇やラディッシュ、菊の花の色味も美しい。

先ずはと、出汁と一口。ひんやりと冷えているが旨い出汁と、引き際のすだちの酸味。これだけで、暑さから生き返りそう。そしてうどん。啜り上げると、艶やかで滑らかでつるつるの喉越しと、むっちりとしたコシ。うどんは温かいのが好きだが、これは、本当夏に好い。冷かけメニューは、他、大館なめこ、梅おぼろ、鴨とろろの計4品。いつまでやっているのだろうか。

【お店情報】
銀座 佐藤養助 銀座6-4-17 出井本館 地図

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2020年8月12日

長生庵 自家製超細打ちうどんの冷かけ (築地)

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所要があって、午後から休暇。築地の方へ来る予定で、どこへ行こうかと数日前からワクワクしていた。いつもより時間があるから、久しぶりにフレンチのコースもいいし、行列が出来るフライもいいなぁ。それに旨い魚だってたくさんある。

けれども、この暑さ。うん、やっぱり冷たい麺だ。布恒更科のすだちそばも、夏のお愉しみだが、先日、長生庵のTwitterで見かけた超細打ちうどんも気にかかる。昨年頂いて、また食べたいと思っていたもの。

長生庵も久しぶりだ。けれども、テーブルはほぼ埋まっていて、相変わらずの人気ぶり。今日目当ての超細打ちうどんがあるかどうか不安だったが、壁を見ると「白海老と野菜のかき揚げ丼」とのセットがあると書いてある。よし、けれども単品でいいのだが…と聞いてみると、単品でも注文可(1,000円)だそうだ。

しばらくして届いたのは、如何にも涼し気で端正なうどん。先ずはと汁を頂くと。ほんのり漂う青柚子の香りと酸味。この汁を飲むだけでも、随分と生き返るような気がする。

そして、待ちかねた超細打ちのうどんをズルリ。素麺ではなく、角の立ったやや平打ち。だからこそ、うどんの踊り方が素麺とは異なって、振り幅の広いこと。そして、青柚子の香りがよりたおやかに膨らむのだ。はぁ、満足。この素晴らしい夏の麺。

【お店情報】
そば處 長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ築地 地図

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2020年3月25日

泰明庵 せりそば (銀座)

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牡蠣がそろそろ終わりということは、こちらもそろそろ終わりだと、泰明庵にやって来る。目当ては、せりそば。芹自体は、もうしばらくあるだろうが、根っこの終わりは少し早い。

混んでいなければいいけれど、とやって来ると、なんと1階の先客が2人だけ。こんな光景みたことない。しばらくすると、ぽつぽつと客がやって来るが、相席にならない程度。偶々だったらいいのだが。

せりカレーそばや、せりせいろもあるが、今日はシンプルにせりそば(1,000円)を。湯掻かれ、おそらく1把分はあろう程にたっぷりと盛られた芹の、湯気とともに立ち上がる香りに喉が鳴る。そばとともに啜り噛むと、シャクシャクとした音と共に、香りが更に強く立つ。そばつゆとの相性も好く、ボリュームも満点。五感が満たされるというものだ。

改めて品書きを見ると、新物の若芽やめかぶも並び始めた。春来る。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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2020年2月17日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

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朝から気分は、カレーそば。そうと来れば、どうしたって大好きな泰明庵だ。そして、カレーそばも好いが、この季節ならせりカレーそば(1,300円)。早いもので、もう2月も半ばを過ぎた。

店の前で、ちょうど店から出てきた人とすれ違う。これなら間違いなく入れそうだなぁと思いながらも、ついつい大丈夫かなぁなんて姿勢で引戸を開ける。すると、思っていたよりも空いていて、珍しく相席ではなく席を確保(とはいえ、やっぱり後に相席になるのだが)。

「おまたせしました」の声よりも早く、カレーと芹の香りが、そばが届くのを知らせてくれる。目の前に届いた器に目をやると、たっぷりのセリと、随分と太くなってきた根っこ。箸を入れて、そばをグッと引き上げると、カレーと芹の香りもグワリと強くなる。啜り込んで噛み締めると、更に膨らむ香り。それにシャクシャクとした食感が堪らない。

相席になった方々は、せりそば。お隣のテーブルの方々はせりカレー。品書きの多い店だが、この時期の人気はやっぱりせり。季節のうちに、もう一度か二度。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-1 地図

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2020年1月16日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

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味噌汁のついた定食にしようと、銀座5丁目から新橋方向へ行く途中、なぜだか急に、せりカレーそばが頭を過ぎる。この交差点を、こっちに向かえば泰明庵を云う処。こういう時は、思いつきに乗っかるのが正解と、行先変更。

したのはいいものの、入れるかどうかは別問題だ。覗いてみれば、相席できる場所が少々。そして、口はすっかりせりカレー。相席でお邪魔すると、後からも客が続々と。昼時は相席必至の繁盛店だが、今日は、相席の場所すらもなくなってしまう盛況ぶり。「また来るよ」と踵を返すご常連も。寒い日の温かいそばは好いもんなぁ。同じ気持ちの方が多かったのかもしれないな。

そんなこともあって、今日は少し待って、せりカレーそば(1,300円)がやって来た。もちろん根入り。器が届いた途端、芹とカレーの相混じった、せりカレーならではの香りが満ちる。箸を入れて、そばをグッと持ち上げると、さらに香りは噎せ返るように強くなる。一面に入ったせりのシャクシャクとした食感、カレーそばらしい香りと出汁の味わい。火傷しそうな熱さ。これでなくちゃと思う冬の逸品。

向かいの方は、せりそば。隣の方は、せりセイロ。奥のほうからは、せりのうどん。あちこちから「せり」の声が聞こえてきて、親近感が湧いてくると云うもの。

さて、食べ終わったら、早々に会計をして次の方へ。帰り道でも、自分から、せりカレーの香りがことに、ホクホクしながら。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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2019年12月17日

よし田 牡蛎南ばん (銀座)

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あゝ、寒い寒い。今日は温まるもの。豚汁に鍋。鍋焼きうどんという手もあるなぁ。そんなところに、頭に浮かんだのが、牡蠣のそば。牡蠣の風味のする熱々の汁をズズッと啜るところを想像したら、居ても立っても居られない。

やって来たのは、6丁目のよし田。季節になると、「かき鍋、かきそば、始まりました」という知らせが張り出される。季節の到来を待っている人も多い店。かく言う自分もその一人。

こちらの牡蛎南ばん(1,650円)の特長の一つは、兎に角牡蛎が立派なこと。今日も運んでくれたお姐さんが、「今日の牡蛎は、また特別に大きいのよ」なんて教えてくれたが、本当に見事な大きさ。火が入っているにも関わらず、丸々としてはち切れんばかり。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、旨味がじわり。これほどの立派な牡蛎には、関東風の出汁がすこぶる合う。若芽に葱も好い脇役。

向かいの席からは、巣ごもりのカレーの香りが漂って来る。あゝ、あれも寒い日に好いだろうなぁ。向こうの席は、ビールを片手に肴を幾つか。羨ましい。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

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2019年11月25日

泰明庵 せりそば (銀座)

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先週辺りから、グッと寒い日が増えてきて、そろそろ冬の気配。寒いのは苦手だが、一方で、好物の牡蠣や芹の季節も本格化してくるなぁとウキウキもする。それで今日は、芹を戴こうと、泰明庵にやって来る。

ガラリと引き戸を開けると、手前に相席での空席が確認できるが、客で一杯。どうやら二階も一杯らしく、いつも以上の賑わいぶり。テーブルを見ると、料理が出ている人は半分くらい。少し前に立て続けにやって来たのだろうと推測する。

今日は芹を存分に愉しもうと、せりカレーではなく、せりそばを(1,000円)。やって来ると、まぁ、豊かで広がる香り。相席の方がこの香りが苦手だったら、ちょっと申し訳なくなるくらいに芳醇。丼に目をやると、一面に、しかもたっぷりと芹が乗る。根っこだって、こんもりと。シャクシャクと噛むほどに、口内や鼻腔一杯に広がる香り。そこへ蕎麦をズズッと啜り込めば、温かい出汁の香りも相混ざって、倖せ一杯。

短冊を見れば、牡蠣や白子はまだの様子。寒さが募って、品書きが変わっていく様も、また面白い。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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2019年10月10日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

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牡蠣の季節が来たということは、こちらの季節も来るということである。そろそろ、泰明庵のせりそばが出ているんじゃないだろうか。安全を見て、来週にでもと考えたが、なかったならば、今年は未だ頂いていない冷やしカレーを食べようと思い直して、やって来た。

引戸を開けると、おぉ、今日も客で一杯。素早くせりそばの短冊が出される辺りに目をやると、あるある。「せりそば」「せりカレー」に、「せりせいろ」。嬉しいなぁ。女将さんから「お二階覗いて見て下さい」と声をかけられ、久しぶりの二階へ上がる。こちらもほぼ満席という繁盛ぶり。流石なり。

せりそばか、せりカレーか。悩ましいが、今日はせりカレーそば(1,300円)。冷やしカレーが少々頭に引っかかっていたせいだ。「根っこ入れますか?」の一言は、今年も同じ。もちろん「お願いします」だ。

届いた丼には、控えめにしか芹は見えないが、箸を入れて蕎麦を持ち上げると、カレーに潜んだ芹の姿、そして香りの存在感がグッと増す。蕎麦屋らしい出汁の混じるカレーの香りと相まって、ここにしかない香りに味わい。それに、シャクシャクとした根っこの歯ざわり。あゝ、この季節がやって来た。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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