2021年9月 7日

やの志ん Bセット (阿佐ヶ谷)

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不思議と阿佐ヶ谷には、佳い蕎麦屋が多くある。休日に遠慮なく昼から飲ませてくれる店、好い肴と蕎麦、酒のある落ち着いた店。それぞれ個性がありながらも、好い時間を過ごさせてくれる店たち。やの志んもその一つ。開店当時には、何度かお伺いしていたが、すっかり予約必須の店になり、暫くご無沙汰していたところ。

けれども、前を通りかかると、平日のランチタイムならば、ふらりと入れるときもありそうだと気付いて、近いうちにと思っていたところ。在宅勤務、万歳である(飲めないのは残念だが)。

着いたのは、11時50分頃。既に店内には、客が多く入っていて、生憎一人客用のカウンター席は埋まっている。少しお待ちいただけますか?と云われ待っていると、一人、二人と続々と客が来る。中には予約されている方もいらっしゃって、なるほど平日の昼でも、予約が安心なんだと知る。

現在、緊急事態宣言中ということで、品書きは限定的。せいろにかけ、海老天せいろ、季節の野菜天せいろなど。それに、平日ランチ限定のセットが2種類。せいろと人気の鶏天は同じで、炊き込みご飯か、本日の副菜+わらびもちが違うところ。副菜が気になるなぁと、Bセットをお願いする。

本日の副菜は、じゃがいもと人参のすり流し。鮮やかな色合いひんやりとした冷たさ、滑らかな喉越しが心地いい。それに、鶏天は、大山地鶏を使用。衣はサクサクで、齧り付くと溢れる肉汁。下味をつけているのか、そのままでも旨味たっぷり。この2皿で、酒が飲めたらなぁ…なんて妄想する。

ほどなく、蕎麦が届く。キリッとして艶やか。ズズッと啜り上げると、喉越しの軽快なこと。蕎麦汁の強さもこの蕎麦に向いて、残る爽やかな心地良さ。食後には、抹茶仕立てのわらび餅。抹茶の香りの豊かなこと。

今日は客足が早かったと伺ったが、自分の後ろ3人で店じまい。平日でも予め電話を入れておいたほうが確実のよう。相変わらずの人気ぶりに一安心。そうだ、酒が飲める日が来たら、予定を入れなくては。

【お店情報】
やの志ん 阿佐谷南3-33-11 地図

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2021年8月25日

恵 肉きざみ (荻窪)

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今日はどうしても食べたいものがあって、荻窪へ。先日、自分のうどん感を変えたかもと思った手打ちうどん恵。やわらかいうどんで育ったから、やわらかいうどんやそうめんが好みだが、それとは違うのに美味かったうどん。

先日いただいたのは、油揚げと葱が入った温かいきざみ。夏らしい茄子を使った季節メニューや冷たいうどんも気になるが、きざみの素晴らしさをもう一度味わいたいのと、店のおすすめが、きざみに豚肉を入れた「肉きざみ」ということで、肉きざみの温かいのをお願いする。

「お待たせしました~」とカウンター越しに届いたどんぶりには、想像以上に豚肉がこんもりと乗る。それに、愛しの短冊状の油揚げと、くったりとした葱。先ずは汁をといただくと、先日いただいたものよりも、肉っ気は感じるものの、相変わらず、押しつけがましくなく旨味が届く品の良さ。

それにうどん。コシやもっちりとした弾力と、噛んでいると小麦が広がってくるところが好きだ。油揚げとやわらかくとろとろの葱は、肉を入れても、添え物にならない存在感。もはや、これがなくてはという気がしてくる。

鍋に近いカウンター席での、熱々うどんということで、汗びっしょりになってしまったが、暑い日に熱いもの(しかも旨い)を食べるという爽快感。エネルギーをたっぷり補充して、さて午後も働きますか。

【お店情報】
手打ちうどん 恵 天沼3-6-21 地図

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2021年7月26日

阿波や壱兆 田舎ぶっかけ (阿佐ヶ谷)

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今日は絶対に半田そうめんで、ツルツルっと行こうと決めていた。先日改装のために食べ損ねた、鯖缶トマトつけ麺とか愉しみだなぁと思って家を出る。

ところが、外に出ると日は陰っているし、風も吹いていて少し涼しい。これなら、温かい麺もいいかもなぁ。前に美味しくいただいた温かい田舎ぶっかけ。あの椎茸の煮たの旨かったなぁ…なんて考えていると、俄然、温かいそうめん熱が高まって来る。

やって来ると、カウンターのみの小さな店だが、ほとんどの席が埋まっている。最近、認知されてきたという店の方の話を聞いたが、なるほどなぁと実感する。半田そうめんが認知されてきたことは、ファンとしてとてもうれしい。

お願いしたのは、やっぱり田舎ぶっかけの温かいもの。調子に乗って、椎茸のトッピング。店の方から、「初めから乗っていますが?」と聞かれるが、たっぷりと愉しみたいのだ。

さて、届いた田舎ぶっかけ。オーナーのお母さんが食卓に出していたものを再現したもので、そうめんの上に、錦糸卵に鳴門わかめ、かにかま、椎茸、青ネギが乗ったもの。先ずは、出汁を頂くと、温かくて旨味とさっぱりさとの塩梅が好い。そして、ズズズッとそうめんを啜り上げれば、つるつるでモチモチの存在感が口いっぱい。

結局、トッピングの注文は飛んでしまったのだが、甘い椎茸はやはりツボ。椎茸の味わいと甘さがとても好きだ。次こそ倍に。そうだ、他のそうめんに、椎茸トッピングもありかもしれない。どんどん深みにはまりそう。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

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2021年7月16日

フォーハノイ ブンチャージョー (阿佐ヶ谷)

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梅雨明けらしい眩しい陽射し。こんな日は、絶好の半田そうめん日和と照り付ける太陽の下向かったところ、店の前にいつも置いてあるメニューを知らせる看板がない。どうしたんだろうと、よく見てみると、今日から一週間、改装工事のために臨時休業するとのこと。口はすっかり、冷たい麺をツルツルッとするつもりになっている。

けれども、この場所なら救世主がすぐ近くにいる。並びには、ベトナム料理店フォーハノイがある。先日もいただいたブンチャージョー再びである。

「お待たせしました~」とブンチャージョーが届く。目の麺の上には、揚げ春巻と胡瓜、葉野菜がたっぷりと。人参にナッツも加わって、彩り鮮やかで涼し気。そうそう、こういうのがほしかったんだ。

タレをかけて、全体を混ぜて啜り上げると、口に広がる甘味と酸味。それに、ナッツやフライドガーリックの食感と風味のアクセント。それに、好物の揚げ春巻きは、サクサクの皮の中にみっちりとひき肉が詰まった肉々しい仕様。肉に野菜に炭水化物。考えてみれば、夏に相応しいバランス食。これがあれば、夏バテ知らず(食欲がなくなったことなどないけれど)。

【お店情報】
フォーハノイ キッチン&カフェ 阿佐谷南3-2-3 地図

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2021年6月10日

恵 きざみうどん (荻窪)

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数か月前に家族が入院したために、東京衛生病院へ何度か通ったが、その折に、気になるうどん屋があった。すっかり忘れてしまっていたが、ふと思い出して調べてみると、以前、阿佐ヶ谷にあった店の女将さんと息子さんで営っているという。

東京に越してきて、最初、阿佐ヶ谷と荻窪の間辺りに住んでいたが、その時、「東京にもうどん屋があるんだなぁ」と印象に残っていたその店だ。遠くからも客が来る評判のいい店と聞いたが、慣れ親しんだ伊勢うどん以外のうどんに興味がなかったからか、一度も伺うこともなく、いつの間にか閉店していた。そんな訳で、これも何かの縁かと伺った次第。

暖簾をくぐると、カウンター4席ほどと2人卓が一つという小さな店。先客は一人。カウンター席を一つ貰って、壁に貼られたメニューを見る。温かいもの、冷たいもの、定番ものから季節ものと、温かいうどんだけでも16種類と品数豊富。こんな暑い日は、冷たいものが欲しいところだが、温かいきざみが食べたくて、それをお願い。

「お待たせしました~」とカウンター越しに届いたのは、醤油っ気が感じられない、やや白く透明な出汁と、たっぷりと入る葱が印象的なうどん。まず出汁をと啜ると、やわらかくやさしいタッチなのに、ぐんぐんと広がる旨味。煮干を使っているそうだが、絶え間なく、でも押しつけがましくなく旨味が届いて、ずっと飲んでいたいくらい。

麺は太めの自家製の手打ち麺。やわらかいうどんで育ったため、かためのうどんに苦手意識があるが、コシや、もっちりとした弾力はあるものの、ゴワゴワした印象はなく、むしろうどん自体の美味しさが感じられて、とても好い。とろとろの葱や油揚げも、いい仕事ぶり。うん、葱はこれくらい入ってなければ。

出汁は熱々で、食べ終わる頃には、すっかり汗をかいてしまったが、爽快感と美味しいものに出会えた幸福感で一杯。「とても美味しかったです」と告げて、店を出る。絶対にまた来よう。お店のおすすめは、肉きざみと合わせ。これからの時期、冷たいのもや、季節のものも気になるなぁ…。

【お店情報】
手打ちうどん 恵 天沼3-6-21 地図

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2021年5月24日

阿波や壱兆 すだちそうめん (阿佐ヶ谷)

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できれば早い時間になんとかしたい仕事があって、サッと食べられるところと阿波や壱兆。好物の半田そうめんの専門店。そうめんと出汁のシンプルなものから、様々な味が愉しめるアレンジメニューが揃っているところも魅力だ。

次来るときは、夏らしいすだちそうめんだろうかと思っていたし、今日は少し早い夏のような日和。予想していたより少し早いが、今日には似合いとすだちそうめんをお願いする。

厨房からは、ザブザブと麺を洗う音。これまで温かいものばかり頂いて来たから、初めての体験だ。そして、あっという間に丼が手渡された。

あゝ、これは夏を想わせる涼し気な装い。透き通った出汁と嫋やかな細麺の上には、万遍なく広がる酢橘。先ずは出汁と一口含むと、すっきりとした酸味に下支えする出汁の旨味。素麺を吸い上げると、艶やかで滑らかでつるつるの喉越しと、むっちりとしたコシ。タバスコがおすすめですと云うので加えてみると、辛味と酸味が程良きアクセント。

これはいいなぁ。これを知ると夏バテ知らず(夏バテしたことはないが)。これまでの夏の愉しみに、新たなラインアップがとてもうれしい。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

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2021年5月14日

達吉 磯ゆき (阿佐ヶ谷)

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昨日の雨を忘れそうな晴天。しかも、もう暑い。こんな日は、冷たい蕎麦がいいなぁ。店や品書きをあれこれ思い出してみる。天ぷらはいらないけれど、もりそばだけでは物足りない。何かないか...と思い出したのが、達吉の磯ゆき。久しぶりだ。

磯雪そばとは、全卵を泡立てたものを冷たい蕎麦に絡め、もり汁で頂く蕎麦。江戸の頃からあったそうだが、今は出す店がほとんどないと話に聞く。初めて食べたときの、口にしたときの玉子のふわふわとした食感と香りは忘れられない。

また見た目も白く儚げで、艶っぽい。泡を纏ったまま蕎麦をもり汁につけると、少し泡が溶けていくのが、ちょっと切ない。そこから一息に啜り上げると、ふわふわの泡と、細打ちの嫋やかな蕎麦、もり汁がバランス良くやって来て、玉子の香りが仄かに残る。どことなく漂う儚さにも、惹かれるのかもしれない。

このご時勢で今はやっていないが、蕎麦前も豊富で、季節毎の愉しみもあり。近くに住んでいた頃は、夏に登場するじゅんさいの冷製茶碗蒸しなどは大好きだった。今年の夏は落ち着いて伺えるといいなぁ。

【お店情報】
手打ち 達吉 阿佐谷北2-15-4 地図

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2021年5月 7日

阿波や壱兆 きのこの出汁カレー温麺 (阿佐ヶ谷)

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昼休み中にやっておきたいことがあって、サッと食べられるところと、阿波や壱兆に来る。好物の半田そうめんの専門店。そうめんと出汁のシンプルなものから、様々な味が愉しめるアレンジメニューが揃っているところも魅力だ。

前回は、定番的な田舎ぶっかけを頂いたが、今日はアレンジ系を頂こうとメニューを捲る。豆乳を使ったもの、カレー系、鯖缶を使ったトマト味のつけ麺など、どんなのだろうと興味をそそられるものが勢揃い。今日は中から、きのこの出汁カレー温麺を。

「お待たせしました」と運ばれてきた途端に、マスク越しにも届くカレーの香り。あゝ、これは堪らない。先ずはカレーを一口とレンゲで啜ると、カレーライスのカレーとも、蕎麦屋のカレーとも違う、出汁の効いた和風のカレー。それに想像以上のスパイス感。なるほど香り高いはずだ。

そして、そうめんを持ち上げると、しめじと挽肉が絡まって、ズズッとすすれば、つるつるでモチモチの存在感と旨味、香りで口いっぱい。やっぱりこの食感好きだ。最後は残ったカレーにご飯を入れて食べきりたいくらいに大満足。

今後来るころは、すだちそうめんが美味しい季節だろうか。まだまだ食べてみたいメニューが沢山。たのしみだ。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

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2021年4月18日

薫屋 (阿佐ヶ谷)

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週末は、ここでの昼酒がお愉しみ。

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2021年3月24日

泰明庵 せりそば (銀座)

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牡蠣の季節がもうすぐ終わりということは、泰明庵のせりそばも終わりが近いということだ。今年は例年ほどいただけなかったし、今シーズン最後とやって来る。けれども、人気店。混雑していたら、今日のところは見送ろうと覗いてみると、テーブルの半分ほどは空いている。

せりカレーそばや、せりせいろもあるが、今日はシンプルにせりそば(1,100円)と決めてきた。せりそばをお願いすると、「お肉はどうします?」と云う。豚か鶏肉が入れられるが、今日は普通のせりそばだ。いつもの「根っこはどうされますか?」はなく、女将さんは厨房の方へ背を向ける。あゝ、根っこは間に合わなかったか。でも、それも仕方ない…なんて思っていると、背中越しに「根っこは入れておきますね」と来た。くぅー、格好いい。

湯掻かれ、おそらく1把分はあろう程にたっぷりと盛られた芹の、湯気とともに立ち上がる香りに喉が鳴る。そばとともに啜り噛むと、シャクシャクとした音と共に、香りが更に強く立つ。そばつゆとの相性も好く、ボリュームも満点。五感が満たされるというものだ。

空いていた店内も、一人席を立てば、また一人来るという好い回転。改めて品書きを見ると、新物のわかめに、生しらす、桜海老のかき揚げなどが並び始めた。春が来る。

【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図

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