2018年12月14日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

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今年もお世話になったお礼を兼ねて泰明庵。この時期、泰明庵といえば、せり入りの蕎麦が大好物だが、今日は何となく白菜そばの気分だなぁ。ここの汁が染みた白菜が、甘くて柔らかくて、とても旨いんだ。

 

とりあえず、まぁなんだ。混んでいては入れなければ意味がない。ガラリと引き戸を開けると、珍しく相席せずとも座れるほど。ゆったりと座って、品書きを眺める。「白菜は――」っと探すけれども、今日はどうやらないらしい。それならと、「せりカレーを」(1,300)とお願いすれば、お馴染みの「根っこは入れますか?」と声がかかる。もちろんお願いしますと答えれば、後は待つのみ。

 

カレーの香りと共に、セリの香りが一緒になってやって来ると、おっ、あれは自分のだなと思う。目の前に置かれると、益々強く香る。それにしても、随分と根っこも立派になったものだ。箸を入れて手繰り寄せ、ようやっと確認できるそばとともに啜り噛むと、シャクシャクと歯切れよい食感と、さらに強く感じる香り。ゆるい餡状のカレーで、最後までアツアツなのもこの時期格別だ。

 

空いていると思ったのは最初だけで、どんどん客がやってきて、結局は密度の高い相席に。そういえば、今年はここで牡蠣をまだ見ていないなぁ。

 

【お店情報】

泰明庵 銀座6-3-11 地図

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2018年11月28日

美々卯 牡蠣そば (京橋)

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この時期食べたい牡蠣料理は沢山あるが、美々卯の牡蠣そば(1,400)もその一つだ。特長は、器一面に載った若芽。牡蠣と若芽の香りが混ざり合って、深く複雑な潮の香りがするところが好きだ。

 

表には「牡蠣そば」の文字は出ていなかったが、もう12月も目の前。流石に出ているだろうとやって来ると、テーブルに置かれた品書きには、季節のおすすめとして「牡蠣そば」や「牡蠣と野菜の天ぷらそば」などが書かれている。天ぷらもいいなぁと心が揺れるが、やはり、あの牡蠣と若芽の香りに包まれたい。

 

やって来た器を見て、おや?と思う。これまでは、若芽の下に牡蠣が雑然と入っていたが、今年のものは、若芽の隣にズラリと牡蠣が整列。見た目の違いはあるとはいえ、ぷっくりと膨らんだ牡蠣は魅惑的で、自慢の出汁と合わさることで、味わいもふくよか。たっぷりと添えられる葱や生姜を加えていくと、また味や香りが変わっていくのも愉しいものだ。

 

今日の季節のご飯は、栗ご飯。これも、もう暫くすると、牡蠣ご飯になるのだろう。次は、牡蠣ごはんは、牡蠣の天ぷらそばか。まだまだ愉しみは続くのだ。

 

【お店情報】

美々卯 京橋店 京橋3-6-4 地図

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2018年10月16日

よし田 巣ごもり (銀座)

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どうしようもなく食べたいものがあって、やって来たのはよし田。銀座に明治の頃からある古い蕎麦屋。そばの他、きしめんやにゅうめん等も出していて、時々足を運ぶ店。

 

今日の目当ては、巣ごもり(1,250)。揚げた蕎麦に餡をかけたもの。ざっくりといえば、(焼きではなく揚げだが)和風のかた焼きそばのようなものだ。6丁目に移転して来た頃は一時期出していなかったが、無事復活。

 

醤油味の他、ここにはカレー味があって、今日食べたいのはカレー味。出汁とカレーが合わさった、正しく蕎麦屋のカレーで、その香りだけで食欲が刺激される。芳ばしく上がった蕎麦に箸を入れるとパリパリと割れて、そこへカレー餡がとろりと絡む。口にすると、ポリポリとろり。そして、スパイスの香りがふわりと広がって堪らない。

 

食べすすむほどに、パリパリしていた蕎麦が餡を吸って柔らかくはなるけれども、香ばしさはそのままに、で、ありそうでない他にはない美味しさ。餡の具にしたって、海老にかまぼこ、椎茸、鶏肉にうずらの玉子、長葱等々と盛り沢山。夢中で箸を進めると、餡かけの熱も手伝って、涼しくなってきたと云うのに少し汗ばむくらいだ。

 

壁に貼られた紙を見ると、かきそばやかき鍋も始まったらしい。寒くなれば、鍋焼きうどんも旨いだろうし、伺う機会が増える季節の到来だ。

【お店情報】

銀座よし田 銀座6-4-12 KNビル2F 地図

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2018年10月 9日

泰明庵 せりカレーそば (銀座)

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牡蠣の季節が来たということは、この季節もやって来るということだ。そう、泰明庵のせりそばだ。

 

ガラリと引き戸を開けると、相席できる席が見当たらないほどの繁盛ぶり。一番手前のテーブルに空席があって、「そこへ入って」という案内。さて、せりはあるだろうかとザッと見渡すと――、あった、あった。今年も無事出会えたぞ。せりそばと迷ったけれども、せっかくだから大好きなせりカレーそば(1,300)を。しかも、この時期だとないこともある「根っこは入れますか?」と云う。

 

勿論根っこを入れて貰って、丼が届く。根っこが入っていなくとも、セリの香りが芳しいが、根っこが入ると、あの独特の香りがグッと強く増す。そば屋らしい出汁の混じるカレーの香りと相まって、ここにしかない香りに味わい。それに、シャクシャクとした根っこの歯ざわり。あゝ、この季節がやって来た。

 

隣に入った方も、後ろのほうからも、せりそばの注文が入る。同じように待っていた人もたくさんいるんだと思うと、途端に親近感が湧いてくる。一方で、ご常連さんが「○○ある?」と問うと、「今日はないんですよ。市場が開いてないから」なんて回答が耳に入る。季節の変わり目、時代の変わり目。


【お店情報】

泰明庵 銀座6-13-14 地図

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2018年8月10日

サイゴン ブンチャーゾー (有楽町)

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台風が去ったら、真夏が舞い戻って来た。こういうときは、米よりも麺。いろいろと思う浮かぶものはあるが、夏に一度は食べておかなくてはと、サイゴンへ来る。

 

ここの夏向きの麺といえば、ブンチャーゾー(1,000)。素麺や冷麦のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻きや豚肉を乗せた和え麺。

 

冷たい麺に甘酸っぱいタレがさっぱりとして夏っぽいが、みっちりと詰まった肉々しい揚げ春巻きに、香ばしく焼かれた厚みのある豚肉までのって、ボリュームとスタミナも満点。野菜も入って、考えてみれば、夏に相応しいバランス食。

 

豚肉のタレが染みた麺も好いし、ナッツの食感や香草の香りも賑やかで、テーブルに備え付けの調味料で、好みの味に仕立てながら、あっという間にペロリの夏バテ知らず。まぁ、自分について云えば、暑いからといって、食欲が落ちるなんてことはないのだけれど。

 

【お店情報】

サイゴン 有楽町店 有楽町1-10-1 有楽町ビル B1 地図

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2018年7月30日

山茂登 すだちの冷やかけ (京橋)

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京橋エドグランに入る京すしに向かったところ、生憎、待っている方の姿が見えて、それならばと、先日振られた山茂登にやって来た。待っている方もなく、ちょうど会計を終えた方が店を出るところ。今日は程なく席を頂けそうだ。

 

「相席になってもよろしければ」と頂いた席は、すぐに客がやって来た。戻って来た暑さのせいもあるだろうが、ご常連さんも多くいらっしゃるのだろう。一応はと品書きを一瞥はしたが、お願いしたいものは、季節限定のすだちの冷やかけ(1,000円)だ。

 

届いた傍から、目にはもちろんだが、酢橘の爽やかな香りが涼を呼ぶ。堪らず啜り上げると、細くたおやかな蕎麦が躍るたびに、酢橘と汁の香りが立つ。キリリと冷えた汁の冷たさも何とも心地いい。さらには、おろしを添えたスタイルで、蒸し暑さなんてどこかに吹き飛んでしまうようだ。

 

店を出て、フロアを一回りすると、明治屋ワイン亭でランチ(1,000円)が始まっていることを知る。肉、魚、カレーにブラウンシチューの4種類。近いうちに。


【お店情報】

蕎麦きり 京橋 山茂登 京橋2-2-1 京橋エドグラン B1 地図

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2018年7月26日

佐藤養助 養心蔵 養心蔵御膳 (銀座)

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ビルの前に並べられていたランチメニューで、気になるものを見つけて、久しぶりに養心蔵。

 

気になったというのが、養心蔵御膳(1,000円)というもの。4種類の料理にミニサイズの稲庭うどん、ご飯が付くというセット。養心蔵自体が、うどん以外の秋田の食材等を使った料理と地酒を出す店というコンセプト。前に小鉢で出して頂いた料理が美味しかったことを思い出して。

 

料理は四つ切の木箱で運ばれてくる。刺身に、つるむらさきとオクラのお浸し、魚のおろし煮、さつま揚げ。繊細な味付けだったり、揚げたてだったり、おろし煮はボリュームもあって、好いおかずたち。稲庭うどんは、相変わらず、つるつるピカピカ。この喉腰と爽やかさは、夏にとっておきのご馳走。

 

他にも、うどんに香り鮎の炊き込み飯がつくセットや、牛肩ロースのスタミナ炒めにうどんがつくセット(いずれも1,200)等、ランチタイム限定メニューが増えている様子。なお、明日は、これらの限定メニューが1,000円で提供される模様。

 

【お店情報】

銀座 佐藤養助 養心蔵 銀座2-6-9 GINZA269ビル9F 地図

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2018年7月11日

美々卯 冷麦 (京橋)

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7月の中旬に入ったばかりだというのに、外を歩けば溶けてしまいそうな暑さ。こういうときはさっぱりとした麺だろうと、幾つかと思い浮かべる。すだちそばも目に涼しいが、美々卯の冷麦なんてどうだろう。ガラスの器に氷を張って、よりキラキラと涼やかで、具も彩りよく盛られたハレの素麺。

 

滑らかで、つるつると喉越しがいいが、噛むともっちりとしたコシを感じる自家製麺。冷たい汁につけて啜り上げると、柑橘香がふわりとして、風流で美味。海老に、ほんのりと甘い薄焼きの玉子、肉厚の甘辛く煮付けた椎茸に胡瓜、さくらんぼ、胡麻豆腐まで乗った豪華版。冷麦よりも素麺が好きだが、ここのは別。

 

今日は「冷麦」と決めて来たから、捲らずにいた品書きを改めて手に取ってみると、季節のかやくご飯は鱧ご飯だし、鱧ちりそばに、鱧の天麩羅と鱧づくし。鱧ご飯も頼めばよかった。

 

【お店情報】

美々卯 京橋店 京橋3-6-4 地図

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2018年6月 5日

泰明庵 冷やしカレーそば (銀座)

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愛しのヒヤアツ。冷やしカレーそばの美味しい季節がやって来た。

 

見た目は、普通のカレーそばと同じ。もったりテリテリとしたカレーの餡かけからは湯気が立ち昇って、カレーが装われている丼の上部分は熱いけれども、麺が入る下の部分は冷たいというヒヤアツ構造。

 

箸を入れて、そばをグッと引き上げると、冷たいそばに、アツアツのカレーのあんかけが絡みついて、熱くも冷たい絶妙な温度感。油断をすると、あんが絡んだ豚や玉ねぎで火傷しそうになるが、ご愛敬。カレーもスパイシーで、とても夏向きだとも思う。

 

泰明庵の隣には、交通会館の人気店ひょっとこの銀座店がオープン(9日までプレオープン)して、すでに行列が出来ている。ピッツァのイゾラ系の新店も先日オープンして、この通りも賑やかになりそうだ。

 

【お店情報】

泰明庵 銀座6-3-14 地図

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2018年3月15日

泰明庵 セリカレーそば (銀座)

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牡蠣も終盤ということは、泰明庵のセリそばも終わりが近いということだ。根っこは、もっと終わりが早い。そろそろ食べ納めにいかねば、知らないうちに終わってしまう可能性ありだ。

 

混んでいなければいいけれど、とやって来ると、相変わらず繁盛していて、相席ができそうな席が1つ2つ。席が確保できたら、壁を確認。よかった「セリ」はまだあった。注文すると、「根っこは入れましょうか?」と来た。よかった「根っこ」もまだあった。お願いしますと答えれば、もう安心だ。

 

待っている間の愉しみは、ずらりと並ぶ品書き。季節の移ろいとともに、少しずつ変わっていく。菜の花があったり、こごみがあったり。今日の見どころは、ミニ天丼セットの天ぷらの豊富さ。ホタルイカにマツカワカレイ、小キンキ、キスに穴子にかき揚げ。端から端まで旨そうだ。

 

そうこうしていると、あの香りが近付いてくる。器の一面を覆うほどにたっぷりと盛られた芹の香りと、カレーらしいスパイス香りは、何度来てもうっとりとする。ふぅーと深くその香りを吸いこんで、箸を入れて手繰り寄せ、ようやっと確認できるそばとともに啜り噛むと、シャクシャクと歯切れよい食感と、さらに強く感じる香り。根っこは見事に太くなって、より甘さと香りを強く感じる。

 

そうだ、そうだ。かつ煮とかも気になっているんだ。せりのない季節も、まだ知らない愉しみがきっとあるに違いない。

 

【お店情報】

泰明庵 銀座6-3-14 地図

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