2024年12月 3日

かきしゃぶ屋 牡蠣お膳 (東銀座)

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東銀座界隈で13:30過ぎたところ。この時間なら銀座にも築地にも足を伸ばせそうだし、ラストオーダー14:00の店でであればなんとか間に合いそう。けれども、閉店間際に押しかけるのも気が引ける。できれば通し営業の店や、もう少し遅くまで開いているところを探したい。

そういえば、かきしゃぶ屋はどうだろう。確か通し営業だったはずだ。歌舞伎座の向かいのビルの地下にある牡蠣と穴子が自慢の店。以前の店舗には何度か伺ったことがあるが、移転後のこちらの店舗は初めてだ。

ランチタイムを過ぎた時間帯にもかかわらず、カウンター席にもテーブル席にも先客がちらほら。近くで働いている方ではなく、観劇などのついでに立ち寄ったという感じの方々というのが銀座らしい。一人と告げると、カウンター席を案内される。

メニューを見ると、定食は昼夜通しである様子。牡蠣や穴子を使った料理がほとんど。穴子も好きだが、今日は牡蠣をいろんな料理で楽しめる牡蠣お膳をお願いする。

しばらくすると、厨房から牡蠣を揚げる音が聞こえてくる。そのタイミングで先ず運ばれてきたのは、牡蠣ご飯とお吸い物。そうそう、前の店でもいただいた記憶がある。炊いてぷっくりとして味がギュッと凝縮した牡蠣と、そのエキスが染み込んだご飯の美味いこと。ところどころに現れるおこげがまた堪らない。

続いて、蒸し牡蠣にカキフライ、牡蠣のオカダ揚げ。煮物の傍からには牡蠣の時雨煮と、本当にさまざまな牡蠣料理がずらりと並ぶ。やわらかく火が入った瑞々しい牡蠣もあれば、生姜や醤油が効いた時雨煮。オカダ揚げはこの店の名物の一つで、牡蠣を竜田揚げ風にサックリと揚げてあって、カラッとした香ばしさと牡蠣の風味の乙な味。カキフライも、小ぶりながらジューシーで軽やか。

後からも絶えず客がやって来て、中には一人で鍋を楽しむ方も(うらやましい)。職場からは遠いが、また機会を狙って。

【お店情報】
かきしゃぶ屋 銀座4-13-15 成和銀座ビル B1F 地図

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2024年7月16日

萬福 エビ玉定食 (銀座)

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今日は東銀座で13時。行きたいと思っていた店が幾つかあったけれど、13時というのにどこも行列。一方、近くの萬福に目をやると珍しく行列がない。店の中を覗いてみると、ちょうど席を立ったばかりの方が一人いらっしゃって、入れ違いでカウンター席を確保。その後も続々と客が来て、絶妙のタイミングだったことを知る。

かなり久しぶりだが、メニューに変わった様子はない。この時期だったら、冷しそばのとりごま味だが、今日は過ごしやすいから、気になっていたエビ玉にしよう。

スープが運ばれてきたと思ったら、玉子を割って炒める音が聞こえてくる。この臨場感堪らない。そうしているうちに、エビ玉とご飯が届く。とろとろやわらかな半熟玉子に、ぷりぷりの赤い海老。そしてグリーンピースの淡い緑。もう見た目からご飯を呼ぶ。塩もバチッときいていて、エビ玉を頬張ったところにご飯で追いかけてもいいし、オンザライスにもぴったり。シンプルな構成のセットだからこその醍醐味。

周りを見るとやはり冷しそばが人気だし、中華そばや炒飯に餃子という方も。客は絶え間ないが、どことなくのんびりとした雰囲気もどこか懐かしい。

【お店情報】
萬福 銀座2-13-13 地図

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2024年4月 2日

紹興苑 海老ワンタン麺 (銀座)

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築地方面からの帰り道。此の所ワンタンが食べたい気分で、一度食べてみたかった紹興苑の海老ワンタン麺を目指す。紹興苑は、歌舞伎座の裏手あるに中国料理店。香港飲茶が人気だそうで、ランチメニューにも点心が付くセットもある様子。

店に着くと、先客が店を出た様子が見られるものの、客は誰もおらず少し心配になるが、ほどなくひっきりなしに客が続く。お隣の中国ご出身と思われる二人組は、先ずは叉焼を頼んで食べながらランチを待っていて、ベテランぶりを見せつけられた。仲間に入りたい。

先ずサラダとデザートが届いて、その後にワンタン麺がやって来る。極細の香港麺にむっちりとした海老ワンタンがとっぷりとスープに浸かる。そして、スープに浮かぶ干し海老の香り。シンプルだが、むしろそそる。

先ず、透明感のあるスープを一口。海老の香りに続いて、品のよい旨味がツゥーと喉をすぎる。このスープが絡んだ極細麺は、あのクセになる食感。そして、ワンタン。ツルツルの皮に、海老が存分に入っていて箸で持つのがやっとなほど。噛むと、むちっと弾けてプリプリの海老がゴロゴロとお目見え。食べ応えも十分だし、海老好きには堪らない。

今日はこれを目当てに来たが、香港麺の焼きそばや粥も気になるところ。少し遠いが、いずれまた。

【お店情報】
中国菜 紹興苑 銀座3-12-19 楽心ビル 1F 地図

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2024年3月26日

漫莉キッチン お粥セット (銀座)

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ずっと行ってみたいと思っていた店がある。裏銀座と呼ばれる辺り。京橋公園の程近くにある漫莉キッチン。創作広東料理の店で、名物の一つである広東本場の粥「老火粥」が気になって。普段のランチタイムには、少々時間が足りないと二の足を踏んでいたけれど、ようやく伺えるチャンス到来。

オープンの11時半を少し回った頃に伺うと、既にグループの先客がいらっしゃって盛り上がっている。迎えてくれたマダムによれば、コースをご予約されている方々のよう。「バタバタしちゃってごめんなさいね」とおっしゃるけれど、店に活気があるのは素敵なこと。

さて、こちらも注文だ。ランチメニューには、餃子ライスや炒飯などもあるが、目当ては粥。しかしこちらも3種類あって、来るまでにもずっと悩んでいたんだ。ムール貝粥に、銀杏粥、そして塩漬け鱈と落花生の貴妃粥。どれも食べてみたいじゃないか。

お願いしたのは、ムール貝の粥。粥は熱々の土鍋で運ばれ来て、蓋を開けてもらうと、見た目はかなり控えめ。というのも「老火粥」は、米と具材をはじめから一緒にたっぷりと時間をかけて、じっくりコトコト煮込んで作る粥なのだそうだ。だから、米はもちろん、具材まで全体がとろとろと一体化しているんだ。

一方で、香りの膨らみは鮮やか。そして、口にすると目では確認しづらかったムール貝の香りと味わいが輪郭まではっきりと見せてくれるよう。味わいは滋味深く、しみじみと染みわたる。食べ進めると、出汁やムール貝の味の他、米の甘みも感じられて、じっくりと具材の旨味が引き出されているのだなぁと思い至る。

小鉢の木耳サラダの黒酢使いや、ビーフンの味わいもやわらかで、店のほんわりとした雰囲気に似て。餃子や壁に掛けられたアラカルトも気になるばかりで、夜うかがえる機会を是非作りたい。

【お店情報】
漫莉キッチン 銀座1-24-5 地図

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2023年2月 2日

Café Spile 車麩のフライ (阿佐ヶ谷)

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最近嵌っているものの一つが車麩だ。子供の頃から麩が好きだった。口にしてジュッと出汁が溢れてくるところとか。車麩に出合ったのは、随分と大人になってからのことだが、特に昆布が利いた出汁を含んだそれは大好物。最近無性に食べたくなって、家で炊いたら、すっかり嵌ってしまったのだ。

それで思い出したのが、Café Spileの車麩のフライ。店の人気メニューだし、美味しいですよと食べた方からもお勧めされていたもの。思いついたら吉日。店へ向かおう。ちょうどオープンの時間だ。

一番客だと思っていたが、目の前を歩いていた人が店の扉に手をかける。あなたもそうでしたか。人気店だから、その後続々と客が続いて、12時10分を過ぎると満席で断られる方も。人気は相変わらずらしい。

しばらくして、車麩のフライが届いた。衣が細やかで見るからにサクサク。さてと一つ持ち上げてバクリ。なるほど、中はもっちりなんだ。下味が美味いし、これをカリッと軽やかに揚げているところも好い。以前頂いたカキフライやサーモンフライよりも好きかもしれない。

フライに添えられたサラダもふんだんだし、青菜や人参などの卯の花に南瓜サラダと野菜がたっぷり。とろみのあるかきたまスープも温まって好い。すっかり久しぶりになってしまったが、やはり料理が美味しい。ランチにはデザートやドリンクをセットにすることも出来て、ゆっくりされる方も多い様子。ポークソテー蜂蜜トマトソースなんかも気になるなぁ。

【お店情報】
Café Spile 阿佐谷南3-4-22 地図

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2022年9月29日

たらちゃん 干し鱈のスープ プゴク (東銀座)

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人間ドックの検査を終えたら、病院を抜け出して、築地か銀座あたりで昼をとろうと目論む。丁度、昼の営業が始まる頃を狙って予約を入れたが、順調に検査が進み過ぎて、時間がやや早め。築地の店なら開いている店が多いだろうが、こちらは既に混んでそう。それならあそこだと向かったのは、「たらちゃん」という韓国のプゴクの専門店。

プゴクとは、韓国の干し鱈のスープだ。オープンが昨年の12月。もともとプゴクに興味があったし、スープランチにもなるしと、ずっと気になっていたところだったが、職場からだとかなり行きにくい場所にある。しかも、すっかり人気店になってしまって、もう行けないかなぁと思っていたところ。けれども、この店のオープンは、朝の7時。朝と昼の中途半端な時間にも営業しているのだ。

場所は既に確認済み。扉を開けると、明るい声で「こんにちは」と迎えてくれる。提供されているのは、プゴク1本。入口左手にある券売機を見ると、確かに発券ボタンがあるだけ。しかも、キャッシュレスのみというのも今時らしい。

「カウンターにどうぞ~」と案内されて腰を掛けると、目の前が厨房で、炊かれたスープからいい香りが漂って来る。目の前には、葱キムチと白菜キムチ。ご自由にどうぞと進められて、水キムチも運ばれてくる。

そうこうしていると、カシャカシャと玉子を溶く音。これをスープに注いで葱を乗せたら、ご飯、オキアミとともにこちらに届いく。

想像以上にたっぷりの干し鱈と干し豆腐、それにほんわりと絡まる溶き玉子。そして、それらを抱く白濁スープ。思わず、ほぉーっと見惚れてしまう。地味だが妙にそそられる。先ずはスープを一口。おぉ、干し鱈。干し鱈の旨味がじんわり。やさしいけれど、厚みがあって、ついついもう一口、もう一口と手が止まらない。そして、人間ドック明けということもあって、体に滋養が染み渡っていく感じもすごい。

そこへご飯、そしてキムチを頬張って、またスープへ。ハハ、これは止まれない。キムチなども手作りだそう。少し調子が悪い日や、寒い日なんて、これがあればきっと良くなりそう。店の明るい雰囲気も、とても好い。難しいかもしれないけれど、また機会を狙って。それだけ魅力的。

【お店情報】
たらちゃん 銀座3-13-5 鈴木ビル1階 地図

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2022年1月17日

なか路 牡蠣きのこ玉子とじうどん (銀座)

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今日は絶対食べに行こうと思っていたものがあった。銀座なか路の牡蠣きのこ玉子とじうどん。Instagramで度々目にしたもので、牡蠣に玉子、好物のそろい踏み。しかも、以前は遠くて伺えなかったが、頑張ったら伺えるかもという場所に、リニューアルオープンされ、行ってみたいと持っていたのだ。

以前は、かきしゃぶ屋のあった場所。階段を上がって店に入ると、なんだか懐かしい感じ。食べたいものは決まっているが、一応ランチメニューを一眺め。週替わりらしい「小鍋仕立ての豚バラ豆腐煮卸し」にもとても惹かれるが、余所見はせずに、牡蠣きのこ玉子とじうどんをお願いする。

暫くすると「お待たせしました~」と運ばれてきた。うどんだけでなく、サラダや煮物、漬物に味噌汁がセット。うどんの丼には、具がたっぷりと。玉子のベールを覗き込むと、ぷっくりとした牡蠣を発見。1つ、2つ…合計4つ。一つ摘まみ上げてみると、箸を通しても分かるむっちり感。頬張ると、旨味と海の香りが口いっぱいにふんわりと。

そして、出汁が旨いからこその玉子。出汁をたっぷり抱き込んで、ふんわりとした玉子で口が一杯になる倖せ。口を動かすごとに、ふわふわじゅわり。細目のつるつるうどんも、出汁や具にとても合う。

寒くないですか?と声をかけてくれるなど、ご主人のお人柄も感じ良く、ファンになる方も多いんだろうなぁという印象。牡蠣が入った海鮮フライも気になるし、他にも気になる料理が沢山。気合を入れないと難しいが、何度か訪ねてみたいと思う店。

【お店情報】
銀座なか路 銀座3-14-5 地図

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2020年12月10日

日東コーナー ビーフシチュー (銀座)

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冬になると、食べたくなるものの一つがシチューだ。けれども、中々ランチメニューに定番的にあるところがないと思っていたら、日東コーナーで、ビーフシチューが始まったと知って、寒い日にと思っていたところ。

外に出ると、風が冷たい。寒いし少し遠いが、愉しみが待っていると早足で歩くと、寒さが気にならなくなってくるから面白い。

ビーフシチューは、スキレットで熱々の状態で運ばれてくる。おお、ゴロゴロと入る牛肉の塊に、つやつやと照りのあるソース。絵に描いたようで喉が鳴る。ナイフを入れると、ほろほろとほどけるほどにやわらかで、噛み締めると旨味がジワリ。旨味たっぷりの味わいと最後まで熱々ソースで、身体の芯までぽっかぽか。

サラダ、スープ、ライスがセットで、サラダとライスはお代わり自由。他のランチメニューは、以前頂いたロールキャベツ(こちらもスキレットで熱々)、バターチキンカレー。高い天井と大きなテーブルを一人占めで、ゆったりランチ。

【お店情報】
日東コーナー 銀座1-27-10 ザアソシエイトビル1F 地図

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2020年9月10日

ニーケ チキンサラダプレート (銀座)

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今日は鶏肉の気分だと、あれこれ店や料理を思い浮かべる。そんな中で特に惹かれたのが、ニーケのチキンサラダプレート。ドンッと鶏肉がメインの料理ではないが、サラダの上に乗っている焼いたチキンがとても好み。

こちらの店も半年以上の久しぶり。やって来ると、何と1周年とのこと。昼夜ともに、特別メニューも出しているようだが、お願いするのは、もちろん目当てのチキンサラダプレート(1,000円)だ。

チキンサラダプレートは、もりもり野菜のサラダの上に焼いたチキンを乗せたものとスープ、パンのセット。サラダにはレタスの他、ひよこ豆やアボカド、マッシュルームにトマト、好物ゆで卵。目当てのチキンは、しっとりやわらかくジューシー、香ばしさもあってやっぱり好きだ。総量350gとしっかりボリュームがあるのも好い。

これにセルフのコーヒーがセット。お水が炭酸水だったり、夜のメニューから少しとサービスしてくれたり(今日は鴨の冷製)、センスと心配りも好い感じ。入れ替わり立ち替わりで、ほぼ満席。テイクアウトも随時受け付けているのだから、繁盛ぶりがよく分かる。人気のハラミプレートも気になるなぁ。

【お店情報】
ニーケ 銀座1-19-8 銀座サクラビル 1F 地図

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2020年9月 3日

ヴァンドレーヴ フィッシュプレート (銀座)

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ヴァンドレーヴがランチを始めていると知って、行きたくて行きたくて、ようやっと。4、5年程前に、ランチをやっていたことがあって、美しくて美味しい料理に感激した店。以前とは、メニューが異なるようだが、あの喜びを再びとやって来た。

今のランチメニューは3種類。フィッシュプレートにミートプレート(いずれも1,210円)、ハンバーガーだ。肉料理のパートブリック包みも魅力的だったが、今日は、ポワレに添えられるムール貝のソースに惹かれて、魚料理をお願いする。

届いたのは、色鮮やかな一皿。イトヨリのポワレには、ムール貝ときのこ、フレッシュトマトのソース。ふっくらとして皮目の香りがとても好いし、貝の風味のソースが素敵。それに、ウラド豆という栄養価の高い豆の煮込みの印象的な風味。茄子のマリネなら、レモンが利いていて夏仕様。

食後には、品の良い甘さのシフォンケーキ。一つ一つが丁寧で気が利いて、気持ちが好い。やっぱり肉料理も食べに来たい。

【お店情報】
Vin de Reve 銀座1-20-1 オーキッド銀座1F 地図

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