ピッキーヌ トムヤム (阿佐ヶ谷)

温かさに誘われ、足は自然と阿佐ヶ谷の住宅街へ。向かうのは、創業35年余り、東京のタイ料理界を静かに支えてきた老舗「ピッキーヌ」。
休日ならシンハーを片手に喉を鳴らしたいところだが、平日のランチ。普段は濃厚なカオソイやクイッティオムーに惹かれがちだが、この陽気には「甘・辛・酸」の鮮烈な三位一体が何より相応しい。注文したのは、もちろん「トムヤムヌードル」を単品で。
運ばれてきた一杯を啜れば、まず広がるのは奥行きのある柔らかな甘み。そこへ軽やかな酸味が重なり、追いかけるように鋭い辛味が喉を抜ける。今日は一段と唐辛子が効いているのか、食べ進めるほどに辛さが立ち上がり、気づけば額には心地よい汗が。最後には、体の中の湿気がすっと引いていくような感覚。
会計時、3月はトムヤムが月替わりの100円引き対象と知り、単品でわずか600円という破格の心意気に驚く。早くて、美味くて、そして安い。何度足を運んでも、やはりここは、なくてはならない大切な場所。
【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図
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