ヤゼット 武蔵村山うどん (阿佐ヶ谷)

ずっと気にはなっていたが、限られたランチタイムに足を伸ばすには少し遠く、なかなか来ることができなかった一軒。けれども、今日は天気もいいし、心にも余裕がある。向かったのは、阿佐ヶ谷の北側に佇む「ヤゼット」。モーニングから夕方まで、地元民がひっそりと集うカフェレストランだ。
何度かランチをいただいたことがあるが、かねてより気になっていたのは「武蔵村山うどん」。店主が丹精を込めて打つ麺は、種類豊富。驚くべきは、麺の太さを「極太」から「細」まで選べる点だ。気になって調べたところ、「武蔵野うどん」のように太麺のものが多いようだが、武蔵村山には、太さを自由に選べる店もあるらしい。
今日の武蔵村山うどんは3種類。つけ汁タイプの「肉うどん」、食欲をそそる「ピリ辛肉みそうどん」、そして「もずくうどん」。もちろん、うどんの太さも選択可。やわらかいうどんで育ったものだから、極太麺に挑むのは少しばかり勇気が必要。そんなわけで、今日は、もずくうどんを「細麺」でお願いする。
しばらくして運ばれてきた膳には、大きな器に盛りつけられたうどんと、彩り豊かな惣菜に漬物が並ぶ。そうそう、店頭で有機野菜の販売しているだけあって、ここは野菜料理が美味しいのだ。
うどんに、もずくの他にスナップエンドウや葱、えのきなど、旬の野菜がたっぷりと踊る。高く盛られた具材の隙間から麺を引き出すと、地粉特有の少し無骨で灰色がかった色味が顔を出す。細いながらもねじれがあり、その姿はどこか力強い。勢いよく啜り、噛みしめれば、小麦の豊かな香りが鼻腔を抜ける。なるほど、これはちうか太い麺も食べたくなる。とはいえ、この細麺も、もずくのとろみを纏ってツルリと喉を滑り、出汁の優しい味わいと見事に調和している。
そして、脇を固める小鉢も見事。春らしい筍と青菜に浅利のお浸し、そして口当たりのやわらかい牛蒡と人参の金平。自家製の漬物に至るまで、すみからすみまで美味しいものでいっぱい。今日はここまで足を運んで大正解。次回の麺選びが楽しみで仕方がない。
【お店情報】
Yazetto aguri café 阿佐谷北1-3-17 ナカヤハイツ1F 地図
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