長生庵 生桜海老と生白海老と新玉ねぎのかき揚げぶっかけそば (築地)

今日は昼過ぎに築地の予定。かねてより気になっていたアジフライを食べようと息巻いていたものの、少し時間が押してしまい、目当ての店のラストオーダーにはあと一歩間に合わない。
「それなら長生庵か、築地魚河岸か」と思って足を向けると、幸運にも長生庵の行列は1組のみ。丁度、中から「もう少しで空くと思いますよ」と声をかけてくれて、そのまま待つことに。
その間に今日のおすすめメニューを確認だ。鮪天梅おろしそばや、小海老と帆立のかき揚げも魅力的だし、この季節ならではのじゃこ山椒のおろしそばも間違いない。あれこれ目移りしているうちに、「どうぞ~」と声がかかった。
案内された奥のテーブルでもう一度悩んで導き出した答えが、「生桜海老と生白海老と新玉ねぎのかき揚げぶっかけそば」。この組み合わせは、絶対にこの季節しか出会えない。
しばらくして届いた丼を見て、驚いた。かき揚げがとにかく、でかい!確かにメニューの写真も大きかったが、実物はそれ以上の迫力。湯気とともに立ち上がる、香ばしい海老の香りが猛烈に食欲を誘う。
まずは箸でダイナミックに大きく割って、一口。サクッと小気味よい衣の音に続いて、濃厚な磯の香りと、とろりととける海老の味わいが混ざり合う。複雑で贅沢な美味しさに思わず漏れるため息。今度は、桜海老や白海老を意識しながら口に運ぶ。
生桜海老の殻が放つ芳醇な香りに、上品でとろけるような白海老の甘み。これを優しく繋ぐ新玉ねぎは、熱を帯びてとろりと甘い。サクサクの衣の中から溢れる瑞々しさが、海老の塩気と旨みを引き立ててたまらない。ああ、これで酒が飲めないのがなんとも恨めしい。
気を取り直して蕎麦を手繰れば、ぶっかけの汁とこの店の蕎麦の相性もさることながら、大根おろしとの相性もすばらしく、初夏の陽気には実によい。これは本当に季節がもたらした軌跡の逸品。
後から入ってきた隣の先輩ご夫婦は、久しぶりの来訪だそうで、燗酒を2合頼んで、刺身に焼物と実に楽しそう。うらやましいことこの上ないが、なんともほほえましい、築地の昼下がり。
【お店情報】
長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ 1F 地図
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