2026年3月25日

旬香亭 帆立フライ定食 (丸の内)

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先週の社内ランチミーティングで、丸の内の旬香亭の名が挙がってからというもの、心は決まっていた。そろそろ名残惜しいカキフライの季節。久しぶりに美味しい洋食を堪能したいという欲求が、むくむくと沸き上がっていた。

ランチタイムは言わずと知れた混雑店。昼休みを告げるチャイムと同時に、はやる気持ちを抑えきれず店へと急ぐ。ビルの地下に位置するため、天候に左右されずに待てるのはありがたいが、それでも気が急く。幸い店前の行列はなく、店内の空席を認めて胸をなでおろした。

さて、何を食べようか。季節限定のカキフライは、まだ健在だ。定番のハンバーグ&フライも捨てがたいし、グラタンもいい。そんな中、ふと目に留まったのは同じく季節限定の帆立フライ。帆立フライも好きなんだ。

まず運ばれてくるのがセットのスープ。季節によって少しずつ変化があって、今日は帆立出汁のじゃがいものポタージュ。滑らかながら、ぽってりとした厚みのある舌触り。その温かさが主役を迎えいれるための胃を優しく整えてくれる。

そして待ちに待った帆立フライがお目見え。皿の上には、きつね色に輝く大振りの帆立フライが3つ。ナイフを入れると「ザクッ」と小気味よい音を立て、刃が貝柱までストンと沈む。なるほど、貝柱だけでなくヒモなどの可食部を丸ごと揚げてあるんだ。火入れは絶妙。レアすぎず、火を入れすぎず、噛みしめるほどに帆立の甘味が口いっぱいにじわりと広がる。

玉子たっぷりのタルタルソースをまとわせ、時にはレモンを一絞り。「シーフードによく合いますよ」と勧められた卓上ソースで味を引き締めたりと、一口ごとに変化を楽しみながら、名残惜しくも一気に完食していた。

周囲を見渡せば、近隣に勤める方のほか、外国からの旅行客や、観劇を控えた方々とという方と客層は多彩。選ぶメニューも違えど、運ばれてきた皿を前に綻ぶ幸せそうな笑顔は、みな同じだ。

【お店情報】
目白 旬香亭 丸の内店 丸の内3-2-3 二重橋スクエア B1F 地図

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2026年3月 9日

8TH SEA OYSTER Bar 牡蠣とチーズのクリームグラタンランチ (銀座)

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牡蠣フライも好きだが、牡蠣グラタンもまた格別だ。ただ悲しいかな、フライに比べてグラタンにお目にかかれる店は、驚くほど少ない。そんな中、今シーズンコリドー街で見つけたのが「8TH SEA OYSTER Bar」の「牡蠣とチーズのクリームグラタン」だ。オイスターバーゆえ、牡蠣自体は年中楽しめるが、グラタンが美味しいのはやはり寒い時期。「今シーズン食べるなら今しかない」という気持ちで店へ向かう。

カウンター席に座ってメニューをよく見ると、ランチセットには生牡蠣やカキフライ、素焼きがオプションで1つ追加することが出来るそうだ。カキフライランチも気になっていたから、迷わずグラタンランチに、カキフライを追加。

まず運ばれてきたのは、セットのスープとサラダ。スープは牡蠣のスープとあるが、透明で具は何もない。けれども一口含めば、そこには紛れもない「牡蠣」がいる。旨味と風味がぞんぶんに抽出されていて、まだ身を食べていないのに、すでに牡蠣を食べた気分になるくらいの充足感。一方のサラダも、レモンだろうか、爽やかな酸味と仄かな甘味利いたドレッシングが好みのど真ん中。

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2026年2月18日

らせん屋 牡蠣のクリーミーグラタン (阿佐ヶ谷)

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今週は少しばかり慌ただしく、手早く食事を済ませようと数軒覗いてみたものの、厨房機器のメンテナンスやシェフの一時帰国による臨時休業の店が重なり、途方に暮れてしまった。「さて、どうしたものか」と思案したところで、近くに「らせん屋」があることを思い出す。いつも混み合っている店だが、淡い期待を込めて扉を開けてみると、珍しく席にゆとりがあった。

「らせん屋」は地元で人気の洋食店。特に、女性同士の賑やかな集まりや、ご夫婦で昼からワインを楽しむ姿も多い(なんとも羨ましい限り)。そして、この時期の「らせん屋」といえば、何をおいても「牡蠣のクリーミーグラタン」だ。

先ず運ばれてくるのは、「セット」というには立派なサラダ。瑞々しい野菜がたっぷりと盛られ、ドレッシングを2種類から選べるのも嬉しい。

そして、お目当てのグラタンが登場する。表面の焼き目からもしっかりと牡蠣の存在が確認できるというのがそそる。フォークを入れて一掬い。ふわっと立ち上る湯気と香りが、もう堪らない。ふぅふぅと熱を逃がしてから頬張れば、ぷりっとした牡蠣はもちろん、その旨味を余すことなく抱き込んだクリームソース、それをたっぷりと纏ったマカロニまでもご馳走。それに、仕上げに振られた粗挽き黒胡椒が、全体をピリリと引き締め、大人の一皿へと昇華させる。

食後には、お茶と小菓子を頂いて大満足。次はぜひ、アルコールを嗜める時間に、ゆっくりと堪能しに来たい。

【お店情報】
西洋食堂 らせん屋 阿佐ヶ谷店 阿佐谷北2-5-10 地図

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2026年2月 5日

バグースプレイス 春のプレートランチ (銀座)

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今日はご飯と味噌汁の口だったが、目当ての店はどこも10人以上の行列。ならばご飯と味噌汁を諦め、別のものにしようかと考えたとき、思っふと思い出したのが「バグースプレイス」。銀座ベルビア館の地階。店内は広々として、落ち着いた空気が流れる。観光客向けというよりも、近隣で働く人が使う、都会の穴場。

入口のメニューに目を落とすと、気になるものがいくつか。おばんざいと紅鮭、唐揚げ、海老フライなどが入った「おばんざい定食」にも心惹かれるが、最近揚げ物続きを思い出し、視線をずらすと、サーモンステーキに五穀米、味噌汁の写真が目に入る。春らしい彩りに目を奪われると、案の定、2・3月の限定メニューだという。

運ばれてきた皿は、一足先に春を連れてきたような鮮やかさ。たっぷりのサラダの傍からには、見事なサーモンピンクのレアステーキ。赤や黄のパプリカが入ったピクルスに、五穀米の色合いも春らしい。

箸でサーモンをほぐせば、中からレアならではのより艶やかな色彩が顔を出す。口にすると鼻腔をくすぐる燻製香。なるほどこれには、漬物ではなく、ピクルスが正解だ。とろけるような脂の甘みを、さっぱりと滋味深い五穀米が受け止める。味噌汁には、麩やわかめ、葱だけでなく、ほうれん草がたっぷりと入っていたのも体に嬉しい。

ふと周りを見渡すと、やはりおばんざい定食が人気の様子。ランチタイムが比較的遅くまで営業していたり、ドリンクバーをセットに出来たりと、いろいろな使い方が出来る点で通っている人も多そうだ。ランチ難民になりかけたとき、ここに来るのも一案か。

【お店情報】
バグースプレイス 銀座2-4-6 銀座ベルビア館B1 地図

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2026年2月 3日

Wharf 牡蠣フライランチ (有楽町)

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今日はカキフライにしようと、そんな考えが頭をよぎる。この界隈には、牡蠣料理専門店もあれば、カキフライが評判の店がいくつもあり、選択しに事欠かない。けれども今日は、まだ行ったことのないところへ行ってみようという気持ちが湧いてくる。そういえば、有楽町のJP高架下に、オイスターバーがあったはず。

向かったのは、Wharf(ワーフ)。オイスターバーでありながら、ビストロ使いもできる店。高架を走る電車のゴトゴトとした音でさえ、演出の一部に感じられるモダンな雰囲気。ワインを傾ける人の姿もあり、なんとも羨ましい。

QRコードで注文を済ませ、待つこと数分。運ばれてきたのは、牡蠣殻に収まっていた頃の姿を思わせる小判型のカキフライ。使用されているのは、兵庫県の「相生の恵」だという。

齧り付けば、ザクッとした粗い衣の奥から、瑞々しい牡蠣のエキスが一気に溢れ出す。火入れは控えめで、生の余韻を残したフレッシュな味わいが印象的だ。添えられているのはレモンと、玉子感の強いタルタルソース。酸とコク、どちらもこのフライによく合う。

クミンの香りが立つキャロットラペ、いくらをあしらったポテトサラダ。柑橘の香りと酸味のきいたドレッシングに、生姜の風味が広がるスープと脇にも気が利いたランチ。

他にも、牡蠣フライや焼き牡蠣、蒸し牡蠣に、牡蠣の炊き込みご飯がセットになった牡蠣尽くし御膳や、生牡蠣のオプションもあり。炊き込みご飯や、牡蠣ではないが紅ズワイ蟹の濃厚グラタンランチも気になるところ。

【お店情報】
Oyster bar & Bistro Wharf 有楽町 有楽町2-4-11 地図

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2026年1月30日

ツバキ亭 ミックスフライ (荻窪)

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無性にフライの気分で、頭の中に思い浮かぶ店のSNSで今日のランチを確認する。荻窪「すずらん」の日替わりに、アジフライにカキフライと好物を見つけて心が動くが、洋食のフライもいいなぁとやってきたのがツバキ亭。

ランチタイムには行列ができる人気店。ここの日替わり定食にはよく魅力的なフライが登場するが、あいにくこの日はキーマカレー。ならばと、定番メニューに目を向ける。

ここでフライをいただいたのは、日替わりの「カキフライ」くらい。だが、常連客の間で早々に売り切れるのが「エビフライ」だ。それなら、今日はその海老も入った「ミックスフライ」にしよう。

運ばれてきた皿には、エビフライ、白身魚フライ、そしてホタテフライが鎮座する。傍らには、期待通りのこんもりとした千切りキャベツと白スパ。この白スパが、洋食好きの心を絶妙にくすぐるのだ。

まず驚くのは、エビフライの立派なサイズ感。かぶりつけば、衣はカリッと極薄で、口の中はほぼ「海老」そのもの。ぷりぷりとした弾力とともに、甘みがじわりと広がる。なるほど人気というのも納得。海老フライが好きだった母を一度連れてきたかった。

白身魚フライは、身が厚く、驚くほどふっかりとした食感。白身魚のフライからこれほど豊かな魚の旨味を感じたのは、初めてかもしれない。ホタテフライは、絶妙な「半生」の揚げ具合。ホタテフライの半生感好きとしては、堪らない。これまでハンバーグや生姜焼きを中心に食べてきたが、この一皿で完全にフライのファンになってしまった。

会計を済ませると、小さな菓子のプレゼント。そして、スタッフの方からの「いってらっしゃい!」という景気のいい声。さて、あと半日がんばろう。

【お店情報】
洋食 ツバキ亭 上荻1-6-12 地図

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2026年1月28日

ヴィラモウラ バカリャウ・コン・ナタス (銀座)

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銀座の街に出社する楽しみといえば、やはりランチの選択肢の多さだ。和洋中、各国料理まで一通りそろう中で、今日はここと思い浮かんだのが泰明小学校近くに店を構えるポルトガル料理店「ヴォラモウラ」。目当ては、以前訪れた際から気になっていた「バカリャウ・コン・ナタス」。タラとじゃがいものクリーム煮、グラタン仕立てだ。

階段を降り、ほのかに薄暗い店内へ足を踏み入れると、そこは心地よい活気に満ちている。一人客もちらほら見かけるが、多くはグループ客。肩肘張らない雰囲気の中、弾むような会話が聞こえてくる。

まず運ばれてくるのは、こんもりと盛られたサラダ。瑞々しい葉野菜に加えて、さつまいもなども入り、ボリューム満点。ドレッシングの塩梅も好みだ。

ほどなくして、メイン料理がクツクツと音を立てて届く。焼けたクリームとチーズの芳醇な香り、表面のこんがりとした焼き目が、食欲を刺激する。スプーンを入れた瞬間、立ち上る熱い湯気とともに、チーズがとろりと糸を引く。

中には、ごろごろとしたじゃがいもと、その間に顔を出す鱈。口に運べば、凝縮された鱈の風味がふわりと広がり、ほろほろと崩れる身の食感が追いかけてくる。そこに、じゃがいものホクホク感とクリームの優しさが重なり、口の中は熱々の幸福感。求めていたのはこの熱さだ。

近くの「オーバカナル」が最近閉まっているのが気になっていたが、工事のための1か月ほど休業と聞いて一安心。再開したら、あのオニオングラタンスープも食べに行こう。冬には、そんな熱い料理がよく似合う。

【お店情報】
ヴィラモウラ 銀座本店 銀座6-2-3 ダイワ銀座アネックスB1 地図

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2026年1月21日

トプカプ MIXプレート (銀座)

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久しぶりの水曜出社。行きたい店は数あれど、水曜となればトルコ料理の「トプカプ」だ。水曜限定のランチ営業とあって、店内はすでに満席に近い盛況ぶり。

ランチメニューは、トルコの煮込み料理」と、フェタチーズとほうれん草のグレープ包み。煮込みは、前回訪れた際、「来週からはこれですよ」と聞いていた「牛挽肉と白いんげん豆」がずっと気になっていたが、いざメニューを見ると、「サーモンのクリーム煮」も冬らしくて心惹かれる。迷ったときは両方だと、両方を盛り合わせた「ミックス」をお願いする。

まずはセットのスープと前菜が運ばれてくる。スープはひよこ豆のスープ。ふわりと立ち昇るオリエンタルな香りに、一気に旅したような気分になる。日替わり前菜は「エビとアボカドのサラダ」。エビとアボカドの組み合わせは、クリーミーで間違いのない美味しさ。

運ばれてきた一皿は、目にも鮮やかな競演。赤い牛挽肉と白いんげん豆の煮込みは、豆のほくほくとした優しい甘みと、肉のコク味が重なって、噛み締めるほどに広がる旨味。

サーモンのクリーム煮は、一転してまったりと濃厚な冬の味。厚みのあるサーモンだけでなく、ほうれん草やキノコも入って具沢山。とろみのあるソースが素材を包んで、バターライスとの相性も抜群。食べ進めるごとに体がぽかぽか。今日はこれで大正解。

次に水曜日に出社できるのはいつだろうか。その時はまだ見ぬ「トルコ風クレープ包み」を頼むべきか、それともまた煮込みに心移りしてしまうのか。どちらにしても、幸せが待っている予感しかない。

【お店情報】
トプカプ 銀座2-4-6 銀座ベルビア館 8F 地図

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2026年1月16日

ストラーダ 煮込みハンバーグシチュー (荻窪)

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春を先取りしたような穏やかで温かい一日。歩いていると上着が重く感じられるほどだが、今日求めていたのは、熱いひと皿。今朝、Instagramで見かけたカフェストラーダの期間限定メニュー「焼きカレー」だ。

記事は2週間ほど前のもの。もう終わっているかもしれないと思いながら店に到着すると、やはり既に終了していた。けれども落胆はしない。ここにはお気に入りの熱々メニューがある。それが「煮込みハンバーグシチューだ。今日は贅沢に、そこに目玉焼きを載せよう。

まず運ばれてきたのは、セットのサラダとトマトベースのスープ。野菜がゴロゴロと入ったもので、旨みが凝縮された旨みが喉を通るたび、食欲を心地よく刺激してくれる。

そして、いよいよハンバーグシチューが登場。目の前に置かれた瞬間、グツグツと音を立てるシチューの熱気と立ち上る香りに思わず笑みがこぼれる。それに、お願いした目玉焼きの黄身がなんともそそる。

まずはシチューとじゃがいもを掬って一口。ほくほく熱々の甘さと、シチューの仄かな苦みが見事に溶ける。続いてハンバーグと目玉焼きにスプーンを入れると、濃厚なソースにまろやかさとコクが混ざり合って、深まる旨み。やはり熱々は正義だ。

お目当てのメニューには振られたが、それ以上の満足感。手作りのケーキも人気で、ランチ後にケーキとデザートを追加していく方も多いのも頷ける。そういえば、昨年食べたクリームシチューも美味しかった。また出してくれないだろうか。

【お店情報】
カフェ ストラーダ 荻窪4-21-19 荻窪スカイハイツ1F 地図

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2025年12月24日

旬香亭 カキフライ定食 (丸の内)

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今日は2025年最後の出社日。残りは在宅の予定だから、出社でのランチは今日が年内最後日。冷たい雨が降る外の景色を想像しながら、何を食べるか巡らせる。食べたいものはいくつもあるが、この雨と寒さの中、外で待つことだけは避けたい。そんな中で食べたいもの…となると、丸の内の旬香亭。そして何より、先日感激した「カキフライ」を、今年最後にもう一度味わっておきたかったんだ。

店に到着すると案の定、店内は満席。しかし、ここはビルの中。外の雨や凍えるような寒さを気にせず待てるのがありがたい。幸いにも待機列の先頭で、名前を書いて待つことわずか5分ほど。活気ある店内に案内された。

席に着き、迷わずカキフライを注文。まず運ばれてきたのは、セットのスープ。前回訪れた際は濃厚なきのこのポタージュだったが、今日は鮮やかなオレンジ色が目を引く京にんじんのポタージュ。ひと口運べば、にんじん特有の柔らかな甘みが広がり、ぽってりとした厚みのある舌触りが胃を優しく温めてくれる。メインを前に、胃がすっかり整った。

そして、待ちに待った主役の登場。皿の上には、きつね色に輝く大ぶりのカキフライ。 箸で持ち上げ、ザクッと小気味よい音を立てて歯を立てる。その瞬間、粗めのパン粉が軽やかにほどけ、中から牡蠣のみずみずしさが溢れ出す。噛むほどに、これらが混ざり合う瞬間がなんとも幸せ。

玉子たっぷりのタルタルソースを添えたり、レモンを絞ったりと、一粒ごとに変化を楽しみながら、名残惜しくも一気に完食。

店内を見渡せば、カキフライを選ぶ人、グラタンの人、定番のハンバーグ&フライにする人。それぞれが少し悩んだ末に決めている様子が伝わってくる。どれを選んでも間違いがないからこそ迷う。その幸福な悩みも、この店の魅力。来年もまたお世話になります。

【お店情報】
目白 旬香亭 丸の内店 丸の内3-2-3 二重橋スクエア B1F 地図

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