2026年3月31日

オトノハ 麻婆豆腐定食 (荻窪)

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外に出てみると、小雨混じりで風も強くて、温まるものが恋しくなる。辛いスープや煮込み系の料理もいいが、頭をよぎったのは麻婆豆腐だ。

大好きな「オトノハ」のInstagramを覗くと、今日の副菜は「春巻」との報。ここの副菜はどれも外れがないが、とりわけ春巻には目がない。しかも今回は「根三ツ葉入りのアスパラとハムの春巻」という、これまでお目にかかったことのない組み合わせ。これは、行かない手はない。

あいにくの空模様に足元を気にしながら店へ向かい、扉を開けると、天候のせいかいつもより空席が目立つ。少し得をしたような気分で席につき、迷わず麻婆豆腐を。

運ばれてきた麻婆豆腐は、鮮やかな赤というより、どこか深みのある黒。立ち上る香りの、なんと芳しいことか。出来立て熱々を頬張ると、山椒の小気味よい刺激はありつつも、辛味はあくまで上品。むしろ、味噌のような深いコク味が印象的で、食べるほどに身体に馴染むような、落ち着いた味わい。

そして、お目当ての春巻。パリリと小気味よい音を立てる皮の中から、根三ツ葉の香りとシャキシャキした食感が弾ける。繊細な細さが、軽やかさを際立たせ、実になんとも品がいい。

時計の針が12時を回る頃。気づけば店内はあっという間に満席。この店を愛してやまないファンたちにとって、雨など大した問題ではないらしい。

【お店情報】
オトノハ 阿佐谷南1-14-12 地図

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2026年3月26日

鍋家 玉子の甘酢炒め (阿佐ヶ谷)

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阿佐ヶ谷「鍋家」の週替わりメニューに、あの「玉子炒め」の文字を見つけると、どうにも抗えない。これまで、滋味深い「小柱と玉子の塩あんかけ」や、旨味の濃い「あさりと玉子の炒め」など、数々の玉子炒めに心奪われてきた。

以前いただいた、ケチャップ風味がどこか懐かしい「小柱と玉子の甘酢あんかけ」も、忘れがたい一皿。しかし今回の品書きは、それ以上に潔い。直球勝負の「玉子の甘酢炒め」だ。

席に座って注文を済ませると、お櫃にたっぷりよそわれた白飯、かきたまスープ、そして春雨炒めが一斉に届き、一呼吸置いたところで主役の登場。こんもりどころか、もはや「山」と呼びたくなるほどのボリュームを誇る玉子炒め。その頂から裾野まで、眩しいほどに鮮やかな紅色の甘酢あんが、とろりと贅沢に。立ち上る甘酸っぱい香りに、否応なしに食欲が突き動かされる。

スプーンを入れれば、どこまでいっても厚く柔らかな玉子の層。具材は細やかなネギが少々。これほどまでに玉子そのものに光を当て、その魅力を引き出した料理が他にあるだろうか。舌の上でほどける玉子の甘みと、甘酢のキュッときいた酸味。その絶妙な塩梅に、スプーンを動かす手が止まらない。

飾らないけれど、これ以上ないほどに満たされる昼下がり。次はどんな玉子炒めに出会えるのか、早くも来週の献立が待ち遠しい。

【お店情報】
鍋家 阿佐ヶ谷店 (KOYA) 阿佐谷南1-16-11 地図

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2026年3月11日

台湾タンパオ 薬膳白粥セット (阿佐ヶ谷)

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阿佐谷パールセンターを歩くと、つい目で追ってしまう一軒がある。オープン以来、飲茶や薬膳スープでじわじわと存在感を増している台湾タンパオ。最近は新メニューも増え、店頭の看板をチェックするのが密かな日課であり、楽しみだ。

最近気になっていたのは、期間限定という「かぼちゃの粥」だったが、いざ店頭で品書きを目にすると、「薬膳白粥」に強く惹かれる。点心とのセットで880円という手頃な値段設定も魅力的だ。

まず運ばれてきたのは湯気を立てる白粥とザーサイ。白粥は、なつめとクコの実が添えられた、実にシンプルで滋味深い佇まい。まずは一口。熱々を啜れば、五臓六腑に染み渡るような優しい味わいがじんわりと広がる。添えられたザーサイを合間に挟むと、程よい塩気が加わり、粥の甘みがさらに引き立つ。

セットの点心には、お馴染みの肉汁あふれる小籠包に加え、今回は初めてニラ饅頭と桃饅頭も顔を揃える。小籠包は相変わらずスープの塩梅が良く、期待を裏切らない安定の旨さ。対照的に、ニラ饅頭の力強い風味と桃饅頭のほのかな甘みが、食事に心地よいリズムを与えてくれる。

これまでは店主が一人で切り盛りしていたが、今日は女性と若い男性の二人体制。活気が増した店内を眺めながら改めてメニューを開くと、つまみや一品料理、薬膳スープなど、料理のバリエーションは以前よりもさらに広がりを見せている。夜や平日に昼間に飲みに来るのもいいかもしれない。そんな再訪のシーンが早くも頭をよぎる。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2026年3月 1日

Chinese 元yuan (高円寺)

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午後3時の開店に合わせて、祝日らしい楽しみを。

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2026年2月26日

青松 日替わり (阿佐ヶ谷)

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なんとなく口が中華を求めている。久しぶりに担々麺にも惹かれるし、大好物の玉子炒めも捨てがたい。いくつか店を流し、ふと足を止めたのは「青松」の品書きの前。そこにあった日替わりの「麻婆茄子」の四文字に射抜かれる。

こぢんまりとした入口とは裏腹に、奥行きのある店内。メディアにも登場する地元の人気店らしく、客足は絶えない。けれども、小気味よい回転の速さが、限られた昼休みには何よりの安心材料。

「お熱いのでお気をつけください」の言葉とともに運ばれてきたのは、濛々と湯気を纏い、グツグツと音を立てる土鍋。そうか、こういうスタイルか。以前もいただいたことがあるが、ここの土鍋料理は好きなんだ。

主役の茄子は、油をたっぷりと吸って輝き、その熱を芯まで抱き込んでいる。一口運べば、辛味と茄子特有の甘みが口中でとろりと溶け合い、そのまま白飯へと手が伸びる。熱々の茄子と挽肉を、ご飯に乗せて頬張る贅沢。麻婆豆腐も良いが、この茄子の油を厭わぬ背徳感こそ、最高のご飯の供。今日はこれで大正解。

ご飯に漬物、かきたまスープ。デザートに杏仁豆腐がセット。ちなみに、いつもある粥の定食は、今週は蟹肉入りの粥。しじみの麺なども登場していて、次伺う際もまた、迷ってしまうことになりそうだ。

【お店情報】
青松 阿佐谷北2-13-4 地図

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2026年1月22日

鍋家 海老と玉子の塩味炒め (阿佐ヶ谷)

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「鍋家」の今週の週替わりを見て、絶対に行かなくてはと思っていた。ここはとにかく「玉子炒め」が旨い、自分にとって外せない一軒。そこに新たな玉子炒めを見つけたとなれば、食べないわけにはいかない。明日は出社するから、食べるなら今日しかない。

目当ては「海老と玉子の塩味炒め」。これまで塩味はあんかけが定番だと思っていたが、今回はそうではないらしい。そこに海老が加わるのだから、期待しない方が無理というもの。

12時前ならば比較的スムーズに座れるはずが、今日はなかなかの活気。最近人気が高まっているとは感じていたが、その予感は確信に変わる。一人用のカウンター席で注文を済ませると、向かいの厨房から、中華鍋を振る小気味よい音と熱気が漂ってくる。出来立てが間髪入れず届くのも、この店ならではの魅力。

運ばれてきた玉子炒めは、ふんわり、こんもりとした山のよう。海老はどこだろうと箸を入れると、玉子に包まれるようにして海老がいくつも隠れている。想像以上に立派な海老が、想像以上に惜しみなく、そして玉子もたっぷり。絶妙な塩気が心地よく、気づけば夢中で食べ進めていた。

お櫃で提供されるご飯に、麻婆春雨、スープ。この充実したセットが、いつもの昼飯を底上げしてくれる。どの玉子炒めも好きだが、この海老と玉子も文句なしの大正解。またメニューに見かけたら、また見かけたら、迷わず足を運ぶ一皿。

【お店情報】
鍋家 阿佐ヶ谷店 (KOYA) 阿佐ヶ谷南1-16-11 地図

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2026年1月19日

オトノハ 日替わり定食 (阿佐ヶ谷)

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「今日は何を食べようか」と考えた時、真っ先に頭をよぎったのは「オトノハ」の五目あんかけ焼きそば。あのパリパリの極細麺に、熱々の餡がとろりと絡む美味い一皿。それを目指していそいそと店へ向かう。地元の人気店ゆえ、混雑は覚悟の上。案の定、店内は賑わっていたが、幸運にも一席だけ空席を見つけて滑り込むことができた。

食べたいものは決まっているが、今日の日替わりは何だろうとメニューを見ると、「豚肉と茄子のピリ辛炒め」とある。油が絡んだつやつやの豚肉と茄子。それに火が入った茄子ってとろりとした食感が好いよね…なんて想像したら、口の中はすっかり迎え入れる準備を始めてしまって、結局、初志を翻して日替わりを注文。

運ばれてきたピリ辛炒めは、実に鮮やか。主菜にはつやつやに輝く茄子と豚肉。そこにブロッコリーやピーマン、エリンギが彩りを添え、さりげなく鳥の形に細工された人参も。一口運べば、ピリ辛という絶妙な加減と、生姜の爽やかな香りと心地よい刺激に、箸が止まらない。

副菜も楽しみの一つで、今日は「蓮根と海老の挟み揚げ」。サクッとした蓮根の快い食感のあと、海老の旨味がじわりと広がる。タレの酸味が全体をきりっと引き締めて、メインとのバランスも好い。たっぷりのザーサイに美味しいご飯、そして胃に染み渡る味噌汁が揃う理想的な定食。

ふと顔を上げると、外には数人の行列ができていた。料理の丁寧さや誠実さ、そして店内に流れる穏やかな空気。その一つひとつに触れるたび、またここへ来ようと思うのだ。

【お店情報】
オトノハ 阿佐谷南1-14-12 地図

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2026年1月 8日

悟空 ピータン玉子炒め定食 (銀座)

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「悟空」の今週のランチメニューに、気になっていた「ピータン玉子炒め定食」を見つけた。ここは炒飯が人気の店だが、個人的には、「牡蠣チリ」と「玉子炒め」の店だと思う。玉子炒めは、認識しているもので「エビ玉子」「チャーシュー玉子」、そして今回の「ピータン玉子」の3種類。運ばれてくるのは、まるで炒飯のようなこんもりとした見た目の、迫力ある玉子炒め。玉子好きとしては、メニューに見つけたら最後、抗えない一品なのだ。

いつも行列が絶えない店だが、珍しく今日はすんなりと店内へ。注文を済ませると、瞬く間に根菜とキクラゲの煮物とザーサイ、スープが届いて、ほどなくして主役の玉子炒めとライスが運ばれてきた。

そうそう、このこんもりとした山のようなフォルム。一皿に一体何個の玉子を使っているんだろう。具材は玉子のほか、ピータンと葱と至ってシンプル。まだ湯気の立つ黄金色の塊を頬張ると、ふんわりとした玉子の中から、ピータンのプルプルした食感や、葱のシャキシャキがコントラストを描く。味付けがシンプルなだけに、素材同士の組み合わせが引き立つ一皿。考えてみると、「玉子×玉子」だが、好きなもの同士が合わさって、美味しい料理になるなんて、これ以上ない幸せだ。

店を出ると、そこにはいつも通りの行列。その隣には、京橋から隣に移転した「松輪」が店を構える。視線を移せば、あちらからも折り返すほどの長蛇の列。場所が変わっても、人を惹きつける力は健在らしい。

【お店情報】
中国名菜処 悟空 銀座1-15-7 マックビル1F 地図

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2026年1月 5日

台湾タンパオ 麻辣牛肉麺 (阿佐ヶ谷)

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今日から仕事始め。けれども、この界隈の飲食店は、月曜定休の店や、年末ぎりぎりまで営業していたせいか、明日まで休みというところも多い。そんな中、営業しているのは、中華料理やインド・ネパール料理の店。そして今食べたいのは麺料理。それならば、台湾タンパオの「麻辣刀削麺」だ。

ここは1年ほど前にオープンした、飲茶と薬膳スープが自慢の店。本格的な薬膳を気軽に楽しめる貴重な存在で、昨日前を通ったときも、飲茶や薬膳鍋などを求める方でかなりの賑わい。今日も、すでにカウンター席には先客あり。すっかり人気店の仲間入り。

しばらくして運ばれてきた丼を見て、思わず笑みがこぼれた。麺が見えないほどに盛り付けられた野菜と牛肉。どちらも大ぶりでゴロゴロと入っていて、ボリューム満点。立ち上る湯気からは、食欲をそそる香辛料の香りが力強く漂ってくる。

まずはスープを一口。 唐辛子の真っ直ぐな辛さと、花椒の痺れるような刺激が鮮やかに立ち上がる。けれども、ただ辛いだけではなく、土台となる旨味がしっかりとあるからこその美味しさ。

そこに合わせるのは、独特のねじれが特徴の刀削麺。もちもちとした食感の平打ち麺に、複雑な辛みのスープがこれでもかと絡みつく。この噛み応えと喉越しが、たまらなく心地いい。

食べ進めながらふと思う。この風味、どこかで味わったことがある…。そうだ、薬膳火鍋のスープだ。もしかして、この店で出している薬膳火鍋はこのスープで作っているのかもしれない。そう考えたら、ますます火鍋も食べてみたくなってきた。夜の火鍋で一杯。今年の新しい目標だ。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2025年12月22日

鍋家 イカと玉子炒め (阿佐ヶ谷)

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今月に入ってから近所で話題になっていたおかゆ専門店が先週末にオープン。楽しみにして店を訪ねたが、店内はお客さんで満席。残念に思いながら、それならばと近くの鍋家へ向かった。

鍋家は、気軽に美味しい料理を手頃な値段で楽しめる中国料理店。しかも、注文してから料理が届くまでが早く、ランチタイムにありがたい存在だ。この店に決めたのは、好きな定番メニューがある安心感はもちろん、週替わりに大好きな玉子炒めの新メニュー「イカと玉子炒め」を発見したからだ。「これは食べなくては」と、迷わず扉を開けた。

注文すると、お櫃とスープ、副菜が届き、ほどなくしてメイン料理が届く。そうそうこれこれ。こんもりとした玉子はもちろんのこと、パピリカの赤や豆苗の緑。鮮やかな見た目が食欲をそそる。スプーンですくって頬張れば、ふわっとした玉子の優しい食感のなかに、プリッとしたイカの弾力。塩味のあんかけとの相性もよく、期待通りの美味しさ。

その後も次々と客が訪れ、店内は活気に満ちている。回転もよく、絶え間なく客が入れ替わっていく。この熱気もまた、鍋家の魅力だ。

【お店情報】
鍋家 阿佐ヶ谷店 (KOYA) 阿佐ヶ谷南1-16-11 地図

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