2026年3月12日

すずらん 宮城県産銀鮭焼き定食 (荻窪)

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焼魚が無性に食べたくなると、足が向くのは荻窪の西口界隈。ここには魚の定食を出すお気に入りの店がいくつかある。店頭の品書きで日替わりなどを確認しながら歩いていると、目に留まったのが、すずらんの「宮城県産銀鮭焼き」だ。

運ばれてきた銀鮭は、相変わらずほれぼれするほど立派な佇まい。しっかり焼き色のついた皮目に箸を当てれば、パリッとした小気味よい響き。そこへさらに箸を入れれば、閉じ込められていた熱い脂がじゅわりと溢れ出し、薄桃色の身がしっとりと解ける。口にして驚いたのは、やわらかさと瑞々しさ。そして、雑味のない清らかな風味。塩だけで引き出された凝縮感のある旨みに、思わず顔が綻ぶ。

今日の小鉢は冷奴。薬味を添えたさっぱりとした味わいが、脂の乗った銀鮭の合間にちょうどいい。さらに、しっかりと浸かった深みのある酸味の糠漬け。これがまた、思わず唸る美味しさ。味噌汁も落ち着く味わい。定食としての完成度の高さに、今日も大満足。

ふと、隣の席へ運ばれていく「大海老梅しそフライ」に目が留まる。皿の上には、見事な太さの海老フライが三本。サクッとした衣から漂うであろう梅と紫蘇の香りを想像し、「次はあれにしよう」と思いながら、店を後にする。

【お店情報】
一膳めし屋 すずらん 荻窪5-11-12 荻窪マンション 1F 地図

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2026年3月11日

台湾タンパオ 薬膳白粥セット (阿佐ヶ谷)

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阿佐谷パールセンターを歩くと、つい目で追ってしまう一軒がある。オープン以来、飲茶や薬膳スープでじわじわと存在感を増している台湾タンパオ。最近は新メニューも増え、店頭の看板をチェックするのが密かな日課であり、楽しみだ。

最近気になっていたのは、期間限定という「かぼちゃの粥」だったが、いざ店頭で品書きを目にすると、「薬膳白粥」に強く惹かれる。点心とのセットで880円という手頃な値段設定も魅力的だ。

まず運ばれてきたのは湯気を立てる白粥とザーサイ。白粥は、なつめとクコの実が添えられた、実にシンプルで滋味深い佇まい。まずは一口。熱々を啜れば、五臓六腑に染み渡るような優しい味わいがじんわりと広がる。添えられたザーサイを合間に挟むと、程よい塩気が加わり、粥の甘みがさらに引き立つ。

セットの点心には、お馴染みの肉汁あふれる小籠包に加え、今回は初めてニラ饅頭と桃饅頭も顔を揃える。小籠包は相変わらずスープの塩梅が良く、期待を裏切らない安定の旨さ。対照的に、ニラ饅頭の力強い風味と桃饅頭のほのかな甘みが、食事に心地よいリズムを与えてくれる。

これまでは店主が一人で切り盛りしていたが、今日は女性と若い男性の二人体制。活気が増した店内を眺めながら改めてメニューを開くと、つまみや一品料理、薬膳スープなど、料理のバリエーションは以前よりもさらに広がりを見せている。夜や平日に昼間に飲みに来るのもいいかもしれない。そんな再訪のシーンが早くも頭をよぎる。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2026年3月 8日

ててて (荻窪)

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冬から春へと移ろう季節の滋味を。

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2026年3月 6日

フォーハノイ 日替わりごはん定食セット (阿佐ヶ谷)

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ようやく仕事の繁忙期を抜け出し、ゆっくりと「今日は何を食べようか」と考えられる贅沢が戻ってきた。今の気分は断然「定食」だ。ここ数日、手軽な麺類に頼り切りだったせいか、ご飯とおかずが並ぶ安定感を体が欲している。気になっている定食のある店は、生憎の定休日。馴染の店の日替わりを覗いても、今日に限ってはどういも食指が動かない。

そこでふと頭を過ったのが、フォーハノイの「日替わりごはん定食」だ。店名が示す通りフォーを始めとしたベトナム麺の店だが、ある時期からベトナムの家庭的なおかずが主役の定食を始めていて、ずっと気になっていた。

運ばれてきたのは、朱色のソースを纏ったローストチキン。そこに彩豊かなサラダ、山盛りのご飯。そして「ミニ」と呼ぶにはあまりにも堂々としたフォーが並ぶ。圧倒的なボリュームの一膳だ。店の方が「鶏をご飯にのせて、タレもつけてたべてくださいね」と現地流の食べ方を指南してくれる。

このチキンが、期待を越える美味しさだった。皮目は香ばしく中はジューシーな鶏肉。そこにピリリとした辛みと爽やかな酸味を孕んだソース、そして清涼感溢れるパクチーがとても合う。教えられた通りにご飯と合わせれば、鶏肉とソース、ご飯の相性は抜群で箸を動かす手は止まらない。また食べたいくらい好きな味。

ベトナムの麺料理も魅力的だが、このベトナムのおかずが奥深い世界に一気に引き込まれてしまった。近いうちに必ずやまた。

【お店情報】
フォーハノイ キッチン&カフェ 阿佐谷南3-2-3 地図

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2026年3月 3日

焼肉あまね ユッケジャンラーメン (阿佐ヶ谷)

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先日までの暖かさが嘘のような小雨の降る寒い日。こうも冷え込むと、どうしたって身体の芯から温まるものが恋しくなる。麺類もいいな、と考えを巡らせた瞬間、頭に浮かんだのが「焼肉あまね」のユッケジャンラーメンだった。辛みと旨味がしっかりとあるのに、雑味のない凛としたスープ。あの味わいなら、麺との相性も間違いないはずだ

席に着き、迷わず注文を済ませる。ふと周囲に目を向けると、後から入ってきたグループ客までもが、次々とユッケジャンラーメンを頼んでいる。やはり、この寒さには、誰もがこの熱を求めたくなる。

ほどなくして運ばれてきた器。そこにはぜんまいやもやし、ニラ、そして出汁の深みを支える牛肉が彩りを添える。何より目を引くのが、記憶にあるよりもずっとたっぷりと回し入れられた溶き玉子の存在感。

そのふわふわの玉子が、熱々の中華麺にとろりと絡みつく。啜るたびにスープの旨味を余すところなく持ち上げ、口の中を満たしていく多幸感。ベースとなるスープの美味しさは相変わらずで、麺との相性も想像どおりにバツグンだ。

最後の一滴まで堪能し、心地よい余韻に浸る。やはり、この店は何を食べても外れがない。清潔な店内で、一人静かに食と向き合える贅沢。温かな一杯に身も心も解きほぐされるうちに、「次は久しぶりに、じっくりと網で肉を焼くのもいいな」という想いが自然と湧いてくる。

【お店情報】
焼肉あまね 阿佐谷南1-17-17 マガザン阿佐ヶ谷2 2F 地図

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2026年3月 1日

Chinese 元yuan (高円寺)

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午後3時の開店に合わせて、祝日らしい楽しみを。

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2026年2月27日

タムタイフード カオソーイ (阿佐ヶ谷)

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二日前に味わった「トムヤム鍋」が忘れられず、「タムタイフード」をさっそく再訪。きっと何を食べても正解なのだろうが、次はこれと決めていたのが「カオソーイ」。もともと好物ということもあるが、あのトムヤムスープの味を考えると、カオソーイも間違いなく好みのはず。

開店一番乗りで店に入ったが、12時近くになると続々と客がやってくる。駅近くの喧噪から離れた立地ながら、前回も満席だったことを考えると、知る人ぞ知る人気店なのだろう。

ほどなくして運ばれてきたのは、生春巻とスープが寄り添う賑やかな一盆。黄色いスープに映える揚げ麺やパクチーの盛り付けが美しい。まずは、楽しみにしていたスープを一口。下の上でとろりと広がるカレースープのコク、そこに重なるココナッツミルクのまろやかな甘味。そうそうこれだと思わず膝を打ちたくなる。

パリパリの揚げ麺をスープに浸すもよし、そして中華麵と豪快にすするもよし。こんもりと盛られたパクチーの下からは、ほろりとくずれる鶏肉がゴロゴロと顔を出すうれしい驚き。セットのスープも、シンプルな野菜と肉のスープだったが、これがじんわりと滋味深くて、やはりこの店の料理が好きだと確信。

次はトムヤムヌードルで異なる麺を求めるか、あるいは、タイカレーに浸るか。店を後にしてもなお続く幸せな悩みに、当分終わりは見えそうにない。

【お店情報】
Tum Thai Food 阿佐谷南3-3-3 Y.S.Kビル 1F 地図

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2026年2月26日

青松 日替わり (阿佐ヶ谷)

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なんとなく口が中華を求めている。久しぶりに担々麺にも惹かれるし、大好物の玉子炒めも捨てがたい。いくつか店を流し、ふと足を止めたのは「青松」の品書きの前。そこにあった日替わりの「麻婆茄子」の四文字に射抜かれる。

こぢんまりとした入口とは裏腹に、奥行きのある店内。メディアにも登場する地元の人気店らしく、客足は絶えない。けれども、小気味よい回転の速さが、限られた昼休みには何よりの安心材料。

「お熱いのでお気をつけください」の言葉とともに運ばれてきたのは、濛々と湯気を纏い、グツグツと音を立てる土鍋。そうか、こういうスタイルか。以前もいただいたことがあるが、ここの土鍋料理は好きなんだ。

主役の茄子は、油をたっぷりと吸って輝き、その熱を芯まで抱き込んでいる。一口運べば、辛味と茄子特有の甘みが口中でとろりと溶け合い、そのまま白飯へと手が伸びる。熱々の茄子と挽肉を、ご飯に乗せて頬張る贅沢。麻婆豆腐も良いが、この茄子の油を厭わぬ背徳感こそ、最高のご飯の供。今日はこれで大正解。

ご飯に漬物、かきたまスープ。デザートに杏仁豆腐がセット。ちなみに、いつもある粥の定食は、今週は蟹肉入りの粥。しじみの麺なども登場していて、次伺う際もまた、迷ってしまうことになりそうだ。

【お店情報】
青松 阿佐谷北2-13-4 地図

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2026年2月25日

タム タイフード トムヤム鍋 (阿佐ヶ谷)

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最近気になっていたタイ料理店に初訪問。昨年6月、南阿佐ヶ谷駅近く、青梅街道沿いにオープンした一軒だ。ランチメニューは、カオマンガイやパッタイ、ガパオ、タイヌードルなど馴染みの料理が並ぶ。けれども、惹かれたのは、ランチタイムに一人で楽しめる「トムヤム鍋」。肌寒い今日のような日は、これ以上鍋日和だろう。

店内は、2人用のテーブルが5卓とカウンター席が1席あるか否かという小さな店。清潔感溢れる明るい空間に、店員さんの朗らかな笑顔が心地よく響く。

それほど待つことなく、料理が運ばれてきた。一人用の小さい鉄鍋にトムヤムクンスープがたっぷりと。驚いたのは、鍋の下で炎を上げる固形燃料。タイ料理店で、簡易コンロというのが目新しい。

まずはスープを一口。海鮮の凝縮された滋味が広がり、辛みと酸味、そしてココナッツミルクのまろやかな甘さが絶妙なトライアングルを描く。これ、すごく好きだ。具材には、ぷりっとした海老や烏賊、きのこ、香草などが躍る。イカや海老が申し分なく入っているところもうれしい。スープとご飯を別に食べても好いし、ご飯にスープをたっぷり吸わせて、その旨味を余さず吸わせて食べるのもまた格別。

これほど美味しいと、他の料理への期待も膨らんでくるというものだ。このスープの美味しさを考えると、次はカオソーイにしようか。早くも再訪の機会を指折り数えている。

【お店情報】
Tum Thai Food 阿佐谷南3-3-3 Y.S.Kビル 1F 地図

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2026年2月18日

らせん屋 牡蠣のクリーミーグラタン (阿佐ヶ谷)

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今週は少しばかり慌ただしく、手早く食事を済ませようと数軒覗いてみたものの、厨房機器のメンテナンスやシェフの一時帰国による臨時休業の店が重なり、途方に暮れてしまった。「さて、どうしたものか」と思案したところで、近くに「らせん屋」があることを思い出す。いつも混み合っている店だが、淡い期待を込めて扉を開けてみると、珍しく席にゆとりがあった。

「らせん屋」は地元で人気の洋食店。特に、女性同士の賑やかな集まりや、ご夫婦で昼からワインを楽しむ姿も多い(なんとも羨ましい限り)。そして、この時期の「らせん屋」といえば、何をおいても「牡蠣のクリーミーグラタン」だ。

先ず運ばれてくるのは、「セット」というには立派なサラダ。瑞々しい野菜がたっぷりと盛られ、ドレッシングを2種類から選べるのも嬉しい。

そして、お目当てのグラタンが登場する。表面の焼き目からもしっかりと牡蠣の存在が確認できるというのがそそる。フォークを入れて一掬い。ふわっと立ち上る湯気と香りが、もう堪らない。ふぅふぅと熱を逃がしてから頬張れば、ぷりっとした牡蠣はもちろん、その旨味を余すことなく抱き込んだクリームソース、それをたっぷりと纏ったマカロニまでもご馳走。それに、仕上げに振られた粗挽き黒胡椒が、全体をピリリと引き締め、大人の一皿へと昇華させる。

食後には、お茶と小菓子を頂いて大満足。次はぜひ、アルコールを嗜める時間に、ゆっくりと堪能しに来たい。

【お店情報】
西洋食堂 らせん屋 阿佐ヶ谷店 阿佐谷北2-5-10 地図

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